社長ブログ

社長フィロソフィー日記

会議はだらだらで良い。

カテゴリー: 経営日記

当社の会議はいつもとてもダラダラしている。会議があるから仕方なく議題をかき集め、とりとめもなく些細なことを話し合っている。で、結論もよくわからないことも多い。
これは決して悪口を言っているのではない。当社では、スラックや独自の日報システムを通じて常に議論を行っている。何かが生じたら、それがチャンスであろうと課題であろうと直ちにオンライン上で議論が始まり、たいていはその日のうちに解決してしまう。なので、会議の日には持ち越した課題はほとんど残っていなくて、あらためて何を話したら良いかわからないような状況になっている。
会議で重要なことを決めると言う事は、逆に言うと、「予定された会議の日までその課題を議論し決定しない」と言うことだ。場合によっては、その会議では結論が出なかった課題に対して、次の会議まで考えておいてくださいと言って終わってしまう。次の会議まで期日が迫らないと大抵は考え始めることもしないから、結局はまた準備不足で会議に臨み、また結論は次の会議でと言うような先送り体質になってしまう。
やはり正しいのは、問題が生じた瞬間に議論を始めて、その場で結論を出していくことだ。来週会議だから、また来週話しましょうと言っている会社に進歩は無い。会議では、話すことないなあと言いながらダラダラしていることが正解だと思います。

社内か社外か。

セミナーを多く開催し、社員教育の必要性や個人面談などを通じて「社員に寄り添う」ことを推奨している当社の僕が言うのもなんだけど、当社では、社内的にはほとんど研修や個人面談、ましてや人事評価を行なっていない。当社の社員が研修が必要がないほど優秀だとか、個人面談を行うほど社員を大事にしてないとか、公正な人事評価を行わないほど旧態依然でブラックだと言うことは全くないのだが、それでも社外に言うことと、実際に当社で行っていることが真反対に見えることはなかなか説明が難しい。

社内での僕の理屈はこうである。人材は経験で磨かれる。当社は無茶振りとも思われる仕事や、セミナー開催などの外に向けた利他的な業務、個別案件やトラブルに対する判断に当社の考え方が表れている。かしこまって座学で勉強するよりも、実際の仕事を通じて「当社の考え方・仕事の進め方」、「社会人としての成長」が実現出来ると言うことである。

とは言っても、以心伝心というのも難しい。数十人くらいなら社内の雰囲気で何が筋が良くて何が悪いのかは伝わってくるが、段々社員が増えてきてまた世代が異なる人たちが混在してくると、やはり何か分かり易い目安の様なものを示す必要性も出てくる。

一般的な企業では、経営に余裕が出てくると社員研修、人事評価などを明文化・標準化し、役員・社長面談という形でかなり時間と労力を掛けて個々の社員に寄り添っていく。それはそれで必要なことだと思うけど、社内にそれだけエネルギーを掛けること自体がどうも踏み切れない。理想の職場とは、そもそも価値観が似ていて、お互いに謙虚にして驕らず、利他的な目的のために自らが努力が出来る人たちだけが集まっていれば、社内の調整や教育や寄り添いなどはあまり必要がない場所だと思う。

まあそんな理想的な集団はなかなかないので、よほど目についたことやこれはあかんなと思うこと、当社の考え方として筋が悪いなというものは個別に指摘することにはしている。それでも社内よりは世の中に対して、目の前の個別案件や顧客に対して99%の力を割り当てる(社内は1%)会社でありたいとは思っています。

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