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社長フィロソフィー日記

素直になる

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素直であるのは子供の特徴である様に思われるが,実は大人になってから,しかも歳を取れば取るほど,素直であることが重要になってくる.

素直な子供や若い人は,自分よりも経験のある人または教えられたことをそのまま実践する.変にひねたり妬んだりすることがなければ,「良いものは良い,見習おう」と自分の行動に落とし込んで,そのまま順調に成長していくものだ.

もちろん素直になれないことがあって,本当はそれが良いと思っていてもなかなか実行に移したり口に出せないこともある.でも大きな方向性として,良いものに魅かれ,自分もそれを習って進んでいけば大筋で間違うことはない. 

そして同じくらいに重要なのは,歳をとればとるほど素直さの重要性が増してくることだ.子供であればまた若ければ素直でないのもまだチャンスがある.素直になれなくてもどこかで徹底的に頭を打って,心を入れ替えて謙虚になることでその後の人生が変わる可能性があるからだ(それも難しいけど).

しかし歳をとれば,まず第一に素直でない人に「お前は素直でない」と言ってくれる人がいなくなる.そして恐ろしいことに(当り前のことだが),歳を取るということは「残り時間が少なくなる」ということなのだ.

死ぬ間際に素直になって,正しいことは正しい,良いものは良い,自分もそれに倣って生きていこうと思っても遅すぎる.人が成長するには,そして成長を通じて社会に貢献したり自分や周りの人が幸福になったりするのは時間が必要だ.老人は残された時間が少ないから,素直でなく良いことの実践が出来ていなければもうノーチャンスである.

僕は後少しで44歳になる.平均寿命からとするとおそらく人生の半分くらい,下手をするともう半分以上はとうに過ぎていることになる.元気で働けるのも30年はなく,20年かもしくはもっと短いかも知れない.

逆算すると,素直に良き教え,良き習慣,良き哲学を実践していくには,いまから余程真面目にやらないと結果が出てくる時間がない.ふらふらと本質以外のものに手を出したり,不健康な生活を送ったり,仕事を適当にさぼったりしている余裕がない. 

稲盛さんがよく「ど真剣に人生を生きろ」と説いているが,結局はそういうことなのだ.一回しかない人生,どうせなら真剣に生きてみろということなのだが,人生は有限で残り時間が少なくなっていくことを考えれば,自分のやるべきこと以外のことをやっている暇はないのだと思う.

さてこのシルバーウィーク,遠くには行かず家の周りで家族で散歩をしたりして充電出来た.またすぐに週末になってしまうが,良き哲学の実践に努力していきたいと思う. 

進歩

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よく言われることだが,石器時代は石がなくなったから終わったのではない.鉄が発明されたから石器時代は終わったのである.

同様に,企業も今販売しているものが通用しなくなった時に初めてビジネスモデルを変えるのでは遅すぎる.常に革新的な商品・サービスを開発し,新しい市場を開いていく覚悟が必要だ.

新しいビジネスモデルは常にリスクが伴う.でも石器時代がそうであったように,石器も使いながら鉄を発明し,少しずつ実用に耐えるように改良していくアプローチでも良い.

でも少しずつ現状を変えていく努力,今までのビジネスモデルをひっくり返すようなことをしておかないと,いざ競争相手,または市場が変わってしまった時に全く対応できずに滅びてしまう.

結局企業寿命30年説とか言われるのは(当社は約40年存続している),あるビジネスモデルが30年位しか持たないこと,市場環境は30年位で根本的に変わってしまうこと,そして多くの企業がその環境の変化に気づかないか対応していない,つまり前もって自社のモデルを破壊的に革新してこなかったということだ.

30年を越えて40年,50年と企業が存続していても,それはたまたま変化の遅い業界だっただけかも知れず,単に運が良かっただけだ.いつそれが変わるとも知れないから,石器時代における石器屋さんにならないようにしたいと思う. 

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