社長ブログ

社長フィロソフィー日記

迷ったら、どちらでも良い。

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珍しく文芸春秋を読んでいたら、はやぶさの川口淳一郎氏(僕と同名)が面白いことを言っていた。

「迷ったら、どちらでも良い」と先輩から教えられたとのこと。これは二つの意味で名言だ。

一つは、大抵の場合、時間や予算や何らかの制約があるから、後から振り返ってもベターだったと必ず言える選択は不可能であること。だから迷っている暇があればどちらかを選んで、そしてもしそれが駄目だった時は、元に戻れる余裕を持つことが必要だ。

もう一つは、どちらを選んでも本当に「良い」ということである。人生何が幸いするか分からない。選んだ何かが結果的に大はずれだったとしても、成功させようと一生懸命努力したことは決して無駄にはならない。Steve Jobsが言っていた様に、大学をドロップアウトして趣味で出席していた飾り文字のクラスが、その後のアップルの美しいフォントに結びつく様なことなんか幾らでもある。だからどちらかをえいやと選んだとしても、どちらだってそれは(少なくとも長期的に見れば)「正解」なのだ。

会社経営をしているとどちらの意味も大切であることがよく分かる。経営に絶対はないから、えいやと選んでも駄目なら元に戻れる余裕のある経営をすること(土俵の真ん中で相撲を取る)、そして一旦どちらかの道を信じてとことん努力していれば、その努力は後々何かに役に立つと言うこと。 要するに、「どちらでも良い」のである。

日頃経営戦略の話をしたりすることが多く、こういう考えもある、こういう会社もあるとか話をすると必ず、結局どうすれば良いか具体的に教えて下さいとか効かれたりする。勿論その時は丁寧に答えようとするけれど、本心は「どっちでも良い」と思っている。そしてその「どっちでも良い」はいい加減な意味でなくて、上記の様な前向きな意味なのだ。

と、こんな風に言い訳したりしています。 

良き思いが良き人生を作る

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先週の日曜日は恒例となった那覇マラソンで社員合わせて14人で参加してきたり、その後すぐにタイに飛んで洪水後の蚊の駆除プロジェクト立案のために一泊四日(機内二泊!)で出張したりとイベントの多い一週間だった。これらの報告はまた後ほどするとして、今日は昨日参加した盛和塾例会での感想。

「良き思い」が良き結果に繋がり、(少なくとも)長期的に見ると充実した人生が送れると言うこと。 「良き思い」と言うのは他人のことを思いやり、明るく前向きに、驕りを捨て、また一生懸命努力しようと言う気持ちのことである。確かに経営をしていると、儲けを考えたり他人を出し抜こう、自社が良ければ良い、自分が良ければ良いと言う気持ちになり勝ちで、短期的にはそういうことに長けた人が成功することもある。でも長期的に見れば自分だけが良ければ良いという考えでは繁栄は続かない。

そもそも人生の目的は魂を磨くことで、仕事や経営を通じ、また自分が一生懸命努力していることを通じて立派な人格者になることだ。その結果成功したとしてもそれはたまたま「自分」がそういう役割を神様から担ったもので、別に「他の人」でも良かったのだから自分の手柄の様に奢り高ぶることはいけない。あくまで謙虚に奢らず。

まあこんな内容で、長年盛和塾で勉強している自分に取っては何度も何度も聞いた話なのだが、(学びが浅いのか)いつもいつも新しい発見がある。

人生において仕事が占める割合が大きいから、仕事の上でプラスの意識を持ち最大限の努力をし、謙虚にして奢らずという態度を取れば人生もうまくいく(少なくとも長期的に見れば)というのは経営者に取っても社員に取っても励みになる言葉だと思う。

今月のプレジデントに載っていたJAL再生の特集も凄かった。短期間にあれだけの(痛みも伴う)意識改革、そしてV字回復の業績を見ると「良きことを思う」ことのパワーは本当にすごいなと思う。まだまだ学ぶことはある。これからも頑張ります。 

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