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社長フィロソフィー日記

ボールは汗をかかない

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欧州チャンピオンズリーグを制したバルセロナのサッカーは、パスを多用することが特徴的だ。短いパスを小刻みに回して、敵が疲れてくるのを見計らってゴールを決める。これに対してイングランドのプレミアリーグではロングボールを出して、フォワードが必死に走り込む、体力勝負のサッカーである。マンチェスターユナイテッドのルーニーなんかは脚力と体格を活かしてゴールを量産する。

どちらがサッカースタイルとして優れているかは結局個々の選手の力量にも依るのだけど、バルセロナの哲学を象徴する言葉がある。

それは「ボールは汗をかかない」というものだ。

選手は走れば汗をかき、疲労が蓄積してくる。それに対してボールをいくら回してもボール自体は疲れることを知らない。つまりいくら働いても「ボールは汗をかかない」のだ。

自分で必死に走っても、ボールに走らせても、ゴールを決めるという目的のためにどちらが有効かは一概には言えない。但し、自分は疲れるけれど、ボールは疲れないという違いがある。 つまりどこで自分で走るか、どこでボールに走らせるかをしっかり考えないといけないということだ。

これはビジネスにおいては参考になる考え方だ。自分で何もかもやる(アウトソースを活用しない、部下に任せない)、しかもコンピューターなどの効率化を考えずに何でもアナログでやろうとする、顧客のところを行くための移動にエネルギーを使ってしまって、提案準備が不十分になる、何でも自社で作ろうとする(他社品を仕入れない)、こういうのは全部、自軍のゴール前から敵のゴールまでずっと自分でドリブルする様な仕事の仕方である。

楽をせずゴールを決めろというのではない。限られたエネルギーをどこで使うべきか、しっかりと考えてから動くこと。動いていることだけで自己満足に陥ってないかをしっかり考えること。こういう視点で仕事をしていきたいと思います。

日経新聞掲載

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僕が副理事長をやっていて、当社も東北被災地支援に協力させていただいている、日本国際民間協力会(NICCO)の理事長が、日経新聞夕刊の「人間発見」欄で連載されている(全5回)。

宜しかったら見てください。 

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