社長ブログ

社長フィロソフィー日記

情報が不足している中で判断するのがリーダー

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最近のコロナウィルス騒ぎで、多くのイベントや活動が停止してしまった。各社、各個人の捉え方や対応は様々だけど、日本国内においては(今のところ)瀬戸際で抑え込んでいる方だと思う。
当社でも恒例のレベルアップセミナーを直前になって延期したり(5月にやります)、会合などが中止、延期になったりした。学校の部活動も大会も中止、(趣味の?本職の?)水球活動も、初の全国大会出場(17歳以下の全国大会、大阪代表チーム)が決まっていたのに中止になるなど、かなりの制約を受けている(とても残念)。
こう言う事態に対して、毎日状況が変化する中でも、リーダーは毎日判断を下していかねばならない。ピンチの中にチャンスもあるし、ピンチを組織の存亡に繋げないような危機管理も必要だ。その場合に、情報が足りていると言うことはまずない。自分が専門でないばかりか、専門家の意見も様々で、正解などはその時には分からない。後になって振り返ればもっとうまくやれたと言う「ベスト回答」があるんだろうけど、その時には誰にもリーダーにも分からないのが現実だ。
リーダーでなければ、「どうしてその結論、対応に至ったのか」と言うプロセスさえ正しければ、また安全サイドに傾けて判断して、その反対側にある機会損失が許される傾向にある。リーダーであれば、プロセスはなんであっても(リーダーの勘であったとしても)、「結果」で判断されるだけだ。しかもその結果はすぐに出るものでもない。事態が収まってからと言うより、数年、10年20年経って「その時の判断」が良かったか悪かったが分かることもあるだろう。
そう考えると、リーダーの資質として「他人の評価を気にせず、自分だ正しいと思ったことを躊躇せずやれる」と言う、少し人格破綻者?的な要素が必要だと思う。他人の意見は意見として聞き入れ、その上で自分が正しいと思い、実際、後で振り返って見てやはり正しかったことが証明されるような精度の判断が出来ると言うことだ。その意味で安倍首相の「休校措置」は非難もあったし、高齢者の活動制限とのバランスも欠いていた面もあったと思うが、結果としては世の中が自粛ムードになって活動が抑制され、ウィルスの拡散には一定の効果があったと思う。後から考えて、まあ仕方ない、妥当な手段だったなど思う(でも、水球の全国大会が中止になったのだけは許せない)。
次の難問はオリンピックだ。後数ヶ月で、何万人の選手が日本に集まり、数百万人の観客が世界から押し寄せるイメージは全くない。イタリア代表チームを茨木市(茨木高校)に招待までしている僕としては、中止になってしまうのは本当に悲しい。せめて延期になれば良いのだけど、IOCがアメリカのスポンサーに頼っている関係で、それも難しい(秋は野球とアメフト中継がある。来年夏も世界陸上、世界水泳、再来年はワールドカップ)。そうだ、アメリカのスポンサーが支払うであろう放映権、日本が国で買い取ったらどうだろう。そもそもはホスト国が国を挙げて行う、国際イベント、アメリカの放送局に牛耳られているのがそもそもおかしい。2000億円でスタジアムを作ったのだから、NBCが支払ったたかだか1200億円の放映料なんて日本政府が叩きつけてやって、秋にでも延期開催して欲しいと思う(特に水球)。
ここは安倍首相、情報のない中で延期開催、決断してくれないかなと思います。そしたら支持率上がりますよ。

生産性が高いということ

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生産性が高いというのは、圧倒的な速さで多くの業務をこなせる状態のことではない。ましてや、大量の業務を残業をしながら行っている会社のことでもない。
生産性が高いというのは、本質的に大事なこと、多くの課題の中から最も重要なものを見抜き、そこに注力して結果を出すことだと思う。
ここを間違えると、「解くべき問題」を取り違えてしまって、やたらに多くの「些細な問題」に取り組んでしまって時間オーバーになってしまったり、解いたところで何も事態は変わっていない、好転していないことすらあり得る。問題を解くスピードが遅いのではなくて、解くべき問題を間違っている状態が「生産性が低い」状態となって現れる。
企業活動も、幾らやっても報われない衰退市場、激戦市場で頑張ったところで、結局は「最も安いところが勝つ」市場であれば、誰も勝者がおらず単に消耗するだけ、結果として「生産性が低い」という烙印が圧されてしまう。社員は頑張っているのに、「間違った市場」にいる限りは、勝つこと、幸せになることは大変難しいと思う。
勝てる市場を選ぶ、その中でも本質を考え抜き、創意工夫を凝らして他社と差別化することで、努力の量が結果に結びつく。これが「生産性が高い」状態だ。当社ではそれを「レバレッジが効かせる」と呼んでいる。
当社は、特に個人として「仕事ができる人」はそんなに多くはいない(もしくは、いない?)。しかし防虫業界というニッチマーケットの中でも、業務向け開発型商社、コンサルティング商社として独自のポジションを取り、セミナー活動や製品開発、ソフト開発、サービスネットワーク作りなどの創意工夫で高い生産性、高いレバレッジ効果を保っていると思う。
一番大事なことは、「跳ぶ前に考えろ」(もしくは「跳びながら考える)ということ。何が求められているのか、何が重要なのか、当社に勝算はあるのか、本当にやるべき仕事なのか、様々なことを考えて、そしてその一点に注力すること、これが生産性を高めるコツだと思います。

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