社長ブログ

社長フィロソフィー日記

事業の意義目的を明らかにする。

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当社の強みはどこにあるかをいつも考えているが、根本的には「会社の目的、事業の目的を明確にしていること」だと思う。
と言いながら、いつも唱和している社是、会社理念みたいなものは明文化されていない。むしろやっていることが「世の中を良くする方向に貢献すること」を目指して、それにふさわしいビジネスモデルを試行錯誤しながら作り上げているということだ。
思えば、僕が社長に就任した2000年頃の状況は、「ローテク町工場であり、しかし売上の過半はメーカーの商品を単に売りさばく商社」というのが実態だったと思う。特に顧客が直面している問題(現場の知識)に詳しい訳でもなく、メーカーほど商品についても知らず、顧客にとっては「出入り業者」に近い位置付けであった。代わりの効く存在であれば、声高に「社会的意義」とか「会社理念」を唱えても虚しいだけで、すなわち会社としての存在価値や競争力もそれほどはなかったのかもしれない。
その立ち位置から少しずつ、本当に顧客の為になり、一般消費者にもメリットがあり、しかも社会貢献に繋がる役割は何かを考えて形にして来た。まだまだだけど15年以上もやっているとそれなりに形になって来て、それがすなわち社員一人一人が信じることの出来る当社の「事業の目的」として明確になって来ており、当社の競争力にも繋がっているのだと思う。
事業の目的、会社の存在意義は、社長がお題目で考え出すのではなくて、日々、実力が付いて来て初めて明文化しなくても明らかになっていくのだろう。
こういう意味では当社の事業目的、会社理念は、これからもより明確に、しかもそれを唱えても誰も疑わない内容になっていく。白蟻繋がりでは「住まいを資産に。」という標語の下に様々な活動を行なっているがこれも多方面で進化して来ているし、防虫繋がりでは、食品工場などのエンドユーザーに本当に役に立つ製品開発を進めて来ている。さらに国際的に見ると昆虫媒介感染症がまだまだ途上国の人々を苦しめているから、ここでも当社の役割は明確になっていくだろう。
言葉だけの「会社理念」や「事業の目的」は必要ない。社員を大切にし、顧客を満足させ、社会貢献に繋がるように一歩ずつ進化していけば、それは自ずと明らかになるものだと思います。

経営者リスクと人生リスク

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経営者の仕事に休日はない。もちろん365日24時間働いている訳ではないけど、土日だって祝日だって、気がつけば仕事のことを考えているのが経営者だ。
なぜ経営者が休みも関係なく働いている(仕事のことを考えている)のかというと、それは組織の責任者であり自分の経済リスクが掛かっており、そして自分の人生がその成否によって決まってしまうからだ。経営している会社がうまくいっていないからいっておいそれと止めてしまうことは出来ないし、転職の自由もない。だから必死で頑張っているということも世間では言われている。
しかし経営者でなくても、起きている時間の殆どを仕事に費やすのだから、雇用されているサラリーマンだって人生リスクを背負っているという意味で実は同じようなものだ。いくら組織の一員だからと言ってもいくら自分は責任者でないと言っても、それで一生を過ごしているならばそれは「人生リスクを負っている」、すなわちその意味では誰でも「自分の人生に対しては経営者」ということである。
そう考えると社員だって経営者と同じこと、自分の人生が終わる時、つまり「結局自分の人生はなんだったのか」を振り返る際には、自分の人生には自分が全責任を負っている、だから土日だろうが祝日だろうが、自分が納得のいく様に考え続けることが「自分にとって誠実である」ということだと思う。
当社は「公私混同」を勧めているが、「公」である会社が「私」である社員を搾取しようと考えている訳ではない。話は逆で、「私」を充実させ人生を後悔させないためには、「公」である会社の仕組みはどうあるべきか、そしてそれが市場競争でも勝っていくためにはどうすれば良いかを常に考えている。
まあ普通の世の中のサラリーマンにしたら、「貰える給料に見合った仕事をしていればいいよ」ということかも知れないが、当社は「どうより良く生きるか」を基準に仕事と私生活のバランス(というか統合、混同)を考えたいと思う。その過程で試行錯誤することになっても、「公私混同」をどう実現していくかが課題だと思っています。

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