社長ブログ

社長フィロソフィー日記

上から下から右から左から、考える

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未知の分野の挑戦を行っているいる際に重要なことは、まず「そもそも」論、社会的意義のような大上段に構えた「上からの視点」と、逆に「では現場では結局どうなのか」という「下からの視点」の両方が必要だ。

ロジックがなくて自分本位の目の前のことだけに囚われてしまうと説得力に欠くし、何よりそこからの発展は期待できない。かと言って机上の空論になってしまうと実務が進まない。「上からの視点」と「下からの視点」は往々にして矛盾することがあるけれど、そこの折り合いをつけて実務を回しながら理想に近づけていくのがマネジメントだと言える。

一方、「そのことだけ」を上から下から考えては事業の発展はない。同時に「右から左から」見る能力が必要だ。「金槌は世の中のすべてが釘に見える」という諺があるように、自分の機能に囚われてしまうと本当はチャンスがあるのにチャンスを見ることができなくなってしまう。犯罪や倫理に反していない限りは、世の中のためになり自分ができそうなことであれば、やってみたことがなくてもチャレンジすべきだ。今は出来ないのだけど世の中のこういう技術を取り入れれば出来るかもしれないという自由な発想が大切だ。

僕はたまに「手品」をするらしい。ふと閃いて予想もしない展開になることが多いからだそうだが、それは物事を「上から下から、右から左から」考える習慣(癖、天邪鬼?)があるからだと思う。もちろんそういう傾向は世の中にためになるために使ってこそだが、何かのブレークスルーというものはこうした「手品師」から生まれるのだと思っています。 

城を築く

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石を積む職人の有名な話がある。何もない野原で石を黙々と積む三人の職人がいたという話である。何をしているのかと一人目の職人に聞くと「石を積んでいるのです」と答えた。二人目の職人に聞くと「石を積んで壁を作っているのです」と答える。三人目の職人に聞くと「石を積み、丈夫な壁を作り、千年残る立派な城を造っているのです」と答えたという。言うまでもなく、モチベーションが一番高い人は誰だろう。

これは何もない野原に、目の前で積んでいる石しか見えないか、そこに未来の城を見い出すかの違いである。新しいものを作り上げるという事は、逆に言うと今は何もない、ただの野原と同じ状態と言うことだ。そこには何も立派なものはないし、むしろ草が生えっぱなしのうら寂れた風景かもしれない。しかしそこに明るい未来を見出し、生き生きと将来の姿を描き、希望に満ちながら目の前の石を黙々と積めるかということだ。これは想像力(または創造力)の問題でもあるし、そのようなビジョンを職人に見せることができる城の建設者、または組織のリーダーの力量でもある。

新しい事業は往往にして、ビジョンは崇高でもやってる業務、作業は単純で地味なものが多い。そこで腐ってしまわずに、石職人でもなく壁職人でもなく、立派な城職人になれるかがその人の器とも言える。

当社は様々な新規事業をやっているが、最初から分かりやすい格好の良いビジネスはできない。誰もやらないこと、ニッチに見えるけど実は大切なことを当社の力で皆を巻き込んで、チーム一丸になって社会に貢献していきたいと思います。しかし早く城を築きたいとも思います。 

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