社長ブログ

社長フィロソフィー日記

ストレッチの重要性

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ストレッチといっても身体を伸ばすストレッチではない。背伸びして頑張ることを「ストレッチ」という。多少無理をすることは、人間が成長するためにはとても大事なことだと思う。無茶だなと思われる目標を勇気を持ってえいやっ!と設定して、後で多少後悔しながらも、決めたことだからやり遂げないとと覚悟してやり抜く。その過程で実力が伸びていく。出来そうもなかったことが実はできてしまって自分でも驚き(予想通り出来ないことも多々あるのだが)、気がつくと以前よりも「優れた」自分が発見できる訳だ。考えてみれば子供の成長はまさしくそうで、初めて立てる様になる、歩ける、自転車に乗れることなど、出来そうもないことにチャレンジすることばかりだ。大人になると生物学的には成長しないから、自然と何かが出来る様になるということはない(むしろ出来たことが徐々に出来なくなることが通常)。また自分では努力しているつもりでも、日常的な平凡な努力を幾ら積み重ねたところで高みに登っていけるものではない。気持ち良くジョギングをしていても42.195キロのマラソンのタイムが良くなる訳でもなく、やはりマラソンならマラソンなりの多少なりとも無理をしないと駄目だということだ。
高校生の時の水球の経験も、一番貴重だったのは監督から無茶な練習を通じて十分過ぎるほどストレッチ(背伸びして努力すること)させられたことだ。自分では到底設定できない目標や練習を無理強いされた結果、有難くも?体力、根性は飛躍的に成長したと思う。
従って経営者にとって一番大切なことは、会社の目標設定だと思う。会社が成長しなくなるのは、何も社員がサボっているからではない。経営者の活力が落ちてきて、ストレッチした目標設定が出来なくなった時に衰退していくのだと思う。従ってリーダーは事業の目的、意義を明らかにし、無理そうな目標に向けて仲間や周りの人たちをその気にさせなければならない。そのためにはもちろん率先垂範が必要だし、僕も能力を出し惜しみせず全力を尽くしていきたいと思います。

人材を活かす責任

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組織には良い人材がなるべく多く必要で、企業経営も同じことだ。何を顧客に提供するか、どんな新商品を開発するかということも大事だが、そもそもどんな人材をその会社は社員としているかの方が重要だと思う。良い人材がいれば、専門性やマーケットはそれほど重要ではない。優秀な人材は専門知識が足らなければどこかから持ってくるし、そのマーケットの中で自社が勝てる土俵を探せるものだ。 

一方で一つの組織が優秀な人材を抱え過ぎることは、社会にとって良くないことだと思う。 自社で活かしきれない人材を確保しつつ、赤字事業に長年張り付けておくことは社会にとって損失だ。大企業はそのブランド力で、多くの一流大学卒の学生を採用する。僕も新卒時は銀行に入社したが、新人時代に二ヶ国語を操る東大卒の同期の帰国子女に預金集めをさせていたことを思い出す。社会人としては何の経験もないのだから預金集めも仕方ないかと思うけど、もうちょっと人材の活かし様があってもいいんじゃないかとも思う。ソニーみたいな一流企業でも電化製品部門は長年赤字のままだ。20年も一回も黒字を出したことのない事業部に張り付けられた人たちは、いかに昔優秀であってももう優秀ではなくなってしまっているだろう。他の部署や中小企業に就職していたら、黒字事業を生み出すバリバリの人材になっていたかもしれないのに、大企業がこの人を活かせなかったとすれば社会としては損失になってしまう訳である。

高校サッカーの決勝戦を観ていたら、優勝した東福岡高校の部員は280人らしい(キーパーだけで23人!)。試合に出るのは11人、ベンチに入る人をいれても20人以下だろうから、残りの260人は5万人の観客の一部となって応援しているということだ(ほとんど腹が立つ)。皆で一丸となってと言えば聞こえは良いが、要するにこのチームは他のそれなりの強豪チームに進学していればレギュラーとして活躍したかも知れない260人を活かせず、スタンドで応援させているということだ。1チームが何かにモノを言わせて優秀な選手を独占してしまえば競争は阻害されるし、飼い殺しにされた選手たちは活かされないままに腐っていってしまう(だから企業競争では独占禁止法がある)。

組織であれば抱えている人材を活かすことは社会に対する義務だし、逆に優秀であればそこで活躍できない組織は見切る勇気を持つべきだと思う。当社は当然精鋭を少数抱えて、当然その全社員を活かす経営を目指しています。 

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