社長ブログ

社長フィロソフィー日記

あけましておめでとうございます

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昨年は何かを成し遂げる前に、あっという間に終わった感じがする。
企業経営において一番のリスクは、環境の変化でも競合の台頭ではない。経営者の能力が落ち社員が慢心し、いつか「このままなんとかなるだろう」と知的にも行動的にも怠慢になることだ。それを防ぐには、やはり日頃の訓練しかない。訓練といっても実業の世界では「練習」はありえないから、常に本番の仕事の現場で手を抜かずベストを尽くし、知恵を絞りきって体力の限界と思えるところまで働くことでやっと能力は維持され、ラッキーであれば実力も上がっていくことになる。スポーツ選手と同じで、日々誰も見ていないところで手を抜かずハードワークを継続しているからこそ、一線で活躍し続けられるのだと思う。
体力的にも、「若い者には負けない」という努力が必要だ。当社では半年にマラソンに参加していてマタハラならぬ「マラハラ」だとも言われているが、そのおかげでなんとか人間としての活力を保っていると思われる。やはり健康が一番、疲れやすいだの膝が痛いだの(肩が外れただの)言ってては仕事にはならない。クールにハードワークをこなし、疲れた頭で複雑な事案を考え抜ける知的体力も必要なのだ。
新年早々、「今年も大変そう」思っている社員もいるだろうが、今年は昨年の反省を活かし、ぜひ飛躍の転換点としたいと思います。

視野の広さ

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転職者を面談する時に、前の勤務先での経験を述べてくださいという質問に対する答えは面白い。
会社が何か成果をあげた時、例えばプロジェクトがうまくいったり、得意先を開拓できたり、商品開発が成功したことに対して、ある人は「自分が頑張ってなんとか成果をあげることができました」という人もいれば、事業としてうまくいかなかった時でも「個人としては貴重な経験を積むことができました」と説明する人もいる。一方で自分の話は一向に出てこず、「あのプロジェクトがうまくいったのはこの
人がこういう重要な役割を果たしたからです」、「会社として強みが組み合わさって大きな成果をあげれたと思います」、「仕組みが良かった」、「運が良かった」という人もいる。
確かに転職時の面談では自分の能力をアピールしないといけないから、前者の「自分目線の話」になるのは仕方ないことではある。しかし聞いている(経営者の)僕からすると、「この人は全体像がわかっているのか?」とも疑問が起こってくる。会社での仕事は一人ではできないから、そこには必ずサポートするメンバーや会社としての強みや仕組みがあるはずで、それに気づかず「自分の成果」と思っているところがおめでたい感じもする。大企業勤務の人たちにこういう人は多くいて、企業ブランドであったり何十年も続く先人の積み上げの恩恵を蒙っているだけなのに、「あれは俺がやった」は分かってないっぽくて格好が悪いと思う。一方後者の人は、謙遜しすぎということもあろうけど、自分の働きを客観的に見れて自分の立ち位置がわかっているのだろう。「視野が広い」、「目線が高い」ということでもあると思う。経営者の僕でさえ、会社がうまく回っているのは「自分のおかげ」とは思っていない。もちろん仕事に対する自尊心はあるしことさら卑下する必要はないとは思うけれど、それと実際に会社パフォーマンスへの貢献は別の話で、まず僕が社長になる前の歴史があって、かつ現在チームとしてうまく機能しかつ取引先などに支えられているという現実があるからこそ会社はうまくいっているのだ。
という訳で当社の社員は自己主張はそんなに強くない。むしろ「みなさんのお陰」的な人が殆どだと思う。まあそれが行き過ぎて「他人任せ」になりがちなのは困ったことではあるけれど。

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