社長ブログ

社長フィロソフィー日記

シンクロニシティー

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シンクロニシティーとは、「意味のある偶然の一致」のことで専門用語では「共時性」と言うらしい。
僕もたまにあるのだが、あの人に連絡しないといけないなと考えていると山手線の電車の目の前に座っていたり、何年も会っていない人のことを思い出しているとちょうどその人から電話がかかってきたり、母校の屋内プールの温水化をずっと考えていたら、たまたま新幹線の中で出会った友人の連れが、まさにその設備を販売している会社の社長であったり、この手の「偶然」「奇遇」は僕にはとてもよくあることだ。
またシンクロニシティーは、「同じ様なことが並行して生ずる」意味もあると思う。これは良くない事例だが、当社が仕入れて販売する商品の不良が出てしまって必死に対応していたら、別の商品で同じ様な事例が出てしまう。先の事例で十分勉強して苦労した経験があるから、もちろん二度目はよりきちんと対応出来るのだけど、こういう事例って滅多に起こらないくせに、起こるときは次々と起こるのも不思議なものだ。
良い偶然も起こるし、悪いことも重なる。もしかしたら気がつかないところで潜在意識がそれらの事例を引き寄せているのかもしれないし、見えない問題点が臨界点に達して(例えば検品体制の不備)、表面上は次々と「たまたま」不運が重なっている様に見えるということなのかもしれない。
良い偶然を起こすにはどうすれば良いか?おそらく潜在意識に達するまでに強い願望を抱き、周りを見回してアンテナを立てること。正しい強い願望を抱けば、共鳴してくれる人も出て来るし、一見偶然に見えることでももしかしたら必然と言えるくらいの確率になってくるのだろう。という訳で、正しいことを行って、良きシンクロニシティーを起こしていきたいと思います。

同点は負け

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最近は毎日ワールドカップを観ている様な気がするが、予選リーグ突破のためには「同点で良い」場合と「勝たねばならない」時とで戦い方が全く違うことに気がつく。
試合は同点(0対0)から始まる訳だから「同点で良い」場合は現状維持で良い。すなわち「自チームがミスをしない」ことが優先課題になる。自チームがミスをせず失点しなければ、相手チームがミスをすれば勝ち、たとえ相手がミスをしなくても同点では試合を終われるからである。選手のプレーは安全優先でリスクを冒さず、ボールもゆっくり回して「チャンスがあればシュートを打つ」様な感じである。
一方で「勝たねばならない」場合は全く違う。0対0という「このままでは予選敗退してしまう状況」からのスタートだから、いわばマイナススタートだ。最初から全力で走り回り、なんとかして早い時間に先に得点して上記の「現状維持で良い状態」に持っていかないといけない。選手の必死さが違うし、このままで良いという甘えも全くなくなる。リスクを冒し前掛かりになり、プレーもアグレッシブになっていく。
ビジネスの場合は大抵「同点は予選敗退」の世界である。同じ様な商品を同じ様に売っているとしても、同等であれば企業の大小、イメージ、創業年数。既存客数なんかで勝ち負けが決まってしまい、大抵の中小企業は総ての面で大企業に劣るから、よほどのニッチでない限りは負け確定である。しかも実は0対0から始まるのなら良いが、これまた大抵はマイナスからのスタート、すなわち0対3とか0対5くらいから試合が始まる(市場参入する)ことが多いから、のんびりとパスを回している暇は全くないのが実情だと思う。
当社は常に挑戦者であろうとしているから、「同点では負けと同じ」と思って経営をしている。同じ商品、同じ程度のサービスではなくて、「明らかに優れているもの」を世の中に出して、圧倒的に勝てそうな戦略を取るべきである。それが中小企業が勝てる唯一の戦い方だと思うから。

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