社長ブログ

社長フィロソフィー日記

平均余命を決める因子

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先日、健康に関する講演を聴く機会があった。京大の森谷先生という予防医学が専門の方で、吉本興業顔負けの熱演でやたらに面白かった。
その中で「平均余命(ある年齢の人が後何年生きれるか)と一番関係のある因子は何か」と質問があった。数万人規模で追跡調査の結果判明した科学的事実で、アメリカの医学誌論文にもなっている有名な話しだそうだ。普通考えると、血圧とか食生活(塩分摂取量?)、肥満度、遺伝的な要素が頭に浮かぶ。しかし、平均余命を最も正確に関連付けられるのは、なんと、「歩く速さ」であった。速く歩くということはその分筋肉が発達しているということだ。そして速く歩けば心拍数が上がり、運動にもなる。運動をすることが健康になる、一番の特効薬であるというのが先生の主張であった。
日本人の平均摂取カロリーは戦後、徐々に上がり、昭和50年代をピークに今度は(ダイエットブームを背景に)下がり続けているらしい。最近ではなんと、戦後1年目の昭和21年よりも摂取カロリーが下になっているとのことだ。それでも肥満率は上がり続けている。つまり、食べてないのに太るということは、それだけ運動が足りていないということである。先生は一日に3000キロカロリーも食べて体脂肪率は10%以下の60代である。それだけいつも常にちょこまかと動いている。面白かったのは、老人を電車やバスでみたら、決して席を譲ってはいけないとのこと。運動しないと筋肉が衰えて老化が進む。老化を進ませないためには席を譲らず立てせるのが敬老だってことらしい。
会社の成績や平均余命を予測するのに一番良い因子はなんだろうか?もしかしてマラソン参加率?それなら当社は結構一番良い数字かも(正社員のマラソン参加率6割。事務系を除くと8割)。

ついつい考えてしまう、ビジネスモデル

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今日は月一回の散髪に行って来たが、ここ10年来担当してもらっている同い年の店長さんに経営アドバイスをするのが恒例となっている。いわゆる美容室で高槻では何店舗も構えている大手である。その店長は雇われている人なんだけど、管理職なので売上を伸ばしたり利益率を高めたりするのがとても興味がある人である。
僕は店に行ったり他の会社を訪問する時に、このビジネスモデルはどうなっていて、それを改善するにはどうしたら良いかを考えるのが殆ど趣味である。だから散髪に行っても、どうしたら回転率を上げられるか、顧客単価を上げられるかを考えてしまう。
以前から指摘していたのは、営業タイミングの問題。散髪に行くにはまず電話をして時間とメニューを決めて、後は流れ作業だ。本来は店で使っているシャンプーや、追加メニューであるヘッドスパやらネイルやら(どちらも僕はやらないが)を売れば良いのだが、電話では伝え難いし受付時は事務的だし、切り始めてからは営業チックになって鬱陶しいし、要するに「売るタイミング」を失っている。
それに予約方法も如何にも旧態依然だ。美容室は客の波が大きくて、来る時は重なるし(週末の午前)来ない時(平日の午前)は全然来ない。だから本来は価格は違って当然、それに切る人に依って技術料も変わって当然だ。
だから僕のアドバイスは、ウェブ予約にしてオプションを選び易く、そして時間帯や担当者に依って価格が変わる「ダイナミックプライシング」の仕組みを取り入れることだ。既に航空券では当然で、更に予約のタイミングで価格を変える早割なんかもある。そうすれば需要は平準化するし、忙しい時に利益率も高いという好ましい状況になって来る。更に決済もカードで事前決済すれば相当スマートだし、行ってからは殆ど何もしなくて良くなる。
また売上を上げるには来店頻度を上げることが有効だ。最近では女性は年に4、5回しか美容室を利用しないらしい。これを来店頻度を1週間早めて貰うだけで、年間ではプラス一回、すなわち売上20%増を図ることが出来る。
まあこんなことをアドバイスしても何の得にもならないし(割引もない)、当社とも関係ない。でもこういうのって一事が万事で、自社のビジネスモデルを考える際にもなんらかの役に立っているんじゃないかと思います。

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