社長ブログ

社長フィロソフィー日記

目的を忘れない

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最近水泳の練習ばかりしているが、マラソンと同じで水泳もフォームが大事だ。8割の力でそこそこ泳げる様にならないと、長い距離を泳ぎ切ることは出来ない。
で、フォームを確かめながらひたすらプールを往復しているのだが、手のかき方や姿勢を考えているとついつい一番大事な「前に進むこと」という目的を忘れてしまう。手のかき方や姿勢、手の伸ばし方、息継ぎ、バタ足のタイミングはすべて「効率的に前に進むこと」という目的のためにやっているのだが、細部に拘っているとついつい前への意識が薄れて結果的にフォームも崩れていってしまう。
水球の練習も同じで、水球のために競泳練習をしていると、早くプールの端から端までまっすぐ泳ぐことが目的になってしまうことがある。競泳で速く泳ぐには一定のリズムで、水の抵抗をなるべく避けながら奇麗なフォームで泳ぐことが求められているかもしれないが、水球は全く違う。大体相手のあるスポーツで「一定のリズム」で泳ぐことなんか出来ないし、どちらかと言えば人ごみの中をジグザグに緩急をつけながら、辺りを見渡しながら、時には飛び上がりながら、当然ボールも扱いながら泳ぐ、しかも団体スポーツである。だから競泳の練習の時も「水球の試合」をイメージしておかないと、役に立たないばかりか、「競泳バカ」で使えない奴になってしまう。
ビジネスの世界も全く同じで、特徴のある商品、サービスで差別化していても、収益化を忘れてしまえばただの「働き損」だ。何も貢献しないでただ買ってくれというのも駄目だと思うけど、しっかり働いて顧客のためを考えて、時間を使って、それで最後に収益を上げなければ「シュートを打たないフォワード」みたいな存在になってしまう。ビジネスモデルには「差別化」と「収益化」の二つがセットになっていないといけない。忙しい忙しいと言いながら全然儲かっていないとすれば、それはビジネスとも言えず、目的を忘れた「練習のための練習」になっているんじゃないかと思う。
シュートを決めることを忘れてはいけない。必死で走るのも泳ぐのも、パスを回すのも、総てはシュートを決めて試合に勝つためである。経営も同じ、収益マインドを持ちながら、しかし直接そこにいくのではなく、社会貢献、顧客への貢献を通して収益化も同時に行うのが優れたビジネスモデルであることを忘れてはならないと思う。

常識にとらわない

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この間高校生の朝練に参加して泳いでたら、ちょっと驚いたことがあった。
プール貸切練習で一コースには僕を入れて3人しかいない。僕は勝手に泳ぐので右半分で練習してねとお願いした。で、泳ぎ始めると毎回、ターンをするたびに僕に向かって直進してくる。後輩は当然ビックリして進行方向を変えて避けるのだけど、一回くらいなら分からんでもないけど、毎回毎回のことなのだ。
水球という競技はコースロープは当然ない。相手のゴールにいかにたくさんボールを入れるかという単純なスポーツで、当然多少の決まりはあるけれど、創造性を駆使してファンタスティックなプレーが期待されるものだ。それなのに毎回決まって同じペースで泳いでくる人がいるのに、毎回突っ込んでしまうのってどういうこと?と思ってしまう。
母校は進学校で、中学校でクラス一番くらいの生徒が集まっている。だから問題は学力ではない。むしろ問題は、コースロープに沿って泳ぐ、ターンをしたら右側通行をするものだという思い込みだと思う。水球部の生徒はほとんど皆競泳出身で、その決まりを植え付けられている。でも水球は全く違う競技だ。
世の中にもこういうことはよくある。勝手にルールを思い込む、創造性、想像性を発揮できない、前例に従う事なかれ主義、目的と手段の混同。でも救いはある。高校生は、何でもやっていいんだよ、今までのルールはなしにして、自分の頭で考えること、周りをよく観察してベストの行動を取ること、先例を作る勇気を持つこと、こういうことを身につけれる可能性がある。
さて僕たち大人はどうだろう。少なくとも当社の社員には、常識にとらわれない自由な発想をして貰いたい。まあ社長がちょっとぶっ飛んでいるので、真面目な社員でバランスをとってるのかもしれないけれど。

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