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心は三日坊主

カテゴリー: 経営日記

今日は盛和塾の北大阪支部の自主例会で,僕の尊敬する経営者の方の講演を聞いた.いくつも印象に残った言葉があったけど,一番納得したのは,「心は三日坊主」という言葉だ.

人は誰でも,多少真剣に人生を考えている人なら,本を読んだりいろんな人の話を聞いたりしてちべーションが高まったり,目標を立てたりするものだ.

問題はその後である.二日経ち,三日経つに連れ興味が薄れていって,しまいには当初の勢いやテンションが下がってしまって,結局は何も変わらないことがとても多い.

「心は三日坊主」ってことである.

稲盛さんもこの塾生の方も言っていたのだが,毎日「心の手入れ」を怠ってはならないということだ.毎日習慣としてその日を反省したり感謝したり,瞑想をしたり哲学的な本を読んだり,何らかの形で「心を手入れ」しないと,誰でも一時の情熱は消えていき「三日坊主」で終わってしまうものなのだ. 

最近特に感じるのだけど,やはり自分にはこういうことが欠けていたのかなとも思うことがある.少し調子に乗ったりどんどん自分や社員に対して甘くなっていくのは,毎日の「心の手入れ」が足らなかったのだと思い当たる. 

このところ生き方や習慣を変えて真剣に人生に向き合い,経営に向き合おうとしているが,心の手入れを毎日実行し,初心を忘れずに頑張っていこうと思います. 

素直になる

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素直であるのは子供の特徴である様に思われるが,実は大人になってから,しかも歳を取れば取るほど,素直であることが重要になってくる.

素直な子供や若い人は,自分よりも経験のある人または教えられたことをそのまま実践する.変にひねたり妬んだりすることがなければ,「良いものは良い,見習おう」と自分の行動に落とし込んで,そのまま順調に成長していくものだ.

もちろん素直になれないことがあって,本当はそれが良いと思っていてもなかなか実行に移したり口に出せないこともある.でも大きな方向性として,良いものに魅かれ,自分もそれを習って進んでいけば大筋で間違うことはない. 

そして同じくらいに重要なのは,歳をとればとるほど素直さの重要性が増してくることだ.子供であればまた若ければ素直でないのもまだチャンスがある.素直になれなくてもどこかで徹底的に頭を打って,心を入れ替えて謙虚になることでその後の人生が変わる可能性があるからだ(それも難しいけど).

しかし歳をとれば,まず第一に素直でない人に「お前は素直でない」と言ってくれる人がいなくなる.そして恐ろしいことに(当り前のことだが),歳を取るということは「残り時間が少なくなる」ということなのだ.

死ぬ間際に素直になって,正しいことは正しい,良いものは良い,自分もそれに倣って生きていこうと思っても遅すぎる.人が成長するには,そして成長を通じて社会に貢献したり自分や周りの人が幸福になったりするのは時間が必要だ.老人は残された時間が少ないから,素直でなく良いことの実践が出来ていなければもうノーチャンスである.

僕は後少しで44歳になる.平均寿命からとするとおそらく人生の半分くらい,下手をするともう半分以上はとうに過ぎていることになる.元気で働けるのも30年はなく,20年かもしくはもっと短いかも知れない.

逆算すると,素直に良き教え,良き習慣,良き哲学を実践していくには,いまから余程真面目にやらないと結果が出てくる時間がない.ふらふらと本質以外のものに手を出したり,不健康な生活を送ったり,仕事を適当にさぼったりしている余裕がない. 

稲盛さんがよく「ど真剣に人生を生きろ」と説いているが,結局はそういうことなのだ.一回しかない人生,どうせなら真剣に生きてみろということなのだが,人生は有限で残り時間が少なくなっていくことを考えれば,自分のやるべきこと以外のことをやっている暇はないのだと思う.

さてこのシルバーウィーク,遠くには行かず家の周りで家族で散歩をしたりして充電出来た.またすぐに週末になってしまうが,良き哲学の実践に努力していきたいと思う. 

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