社長ブログ

社長フィロソフィー日記

10分の1の法則

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僕はいつも,目標の10分の1が出来ていたら,その目標はある時期に達成可能だと思っている. 

例えばランニングなら,4キロちょっと走れる様になった段階でもう,「マラソン大丈夫」と思ってしまう訳だ.何か勉強をしたりするときでも,10分の1だけ達成できた段階でなんとなく,終わりが見えるような気もする.

何とも能天気な話だと思われるかも知れないが,それにはこのような法則?があると思う.世の中の物事は,10倍凄いと思われることでも,実際の差は紙一重ってことはよくある.殆どの人はドングリの背比べだから,人より5%勝るだけでいきなり順位が上がり,10倍の報酬,時には100倍の報酬が得られることだってあるのだ.

典型的には政治家で,何でもない人がひたすら地道に政治活動を行ったお陰で国会議員になり,あれよあれよという間に国の行き先を左右する立場になることはよくあることだ.その人をよく知っている人なら,「なんであいつが...」と思うかもしれないが,少しの方向性の差と5%や10%の努力の差が,後々100倍も1000倍も(この場合は世の中に対するインパクト)の差になることがある.

会社だって楽天の三木谷さんの努力と,その当時の多くのネットショッピング・モールを始めた経営者たちの差はどれ程あったというのだろう.三木谷さんもそりゃ努力したかもしれなかったが,もしかしたら紙一重の差だったかも知れない.その差が今では楽天独り勝ちの結果を生み,企業家個人の成功を彼が得た富で測れるとすると,一万倍ではきかないほどの差となっている.

逆にいえば,今は微々たる売上高で,どうしたら何億も利益が上げられるんだろうと想像さえつかないとしても,他人よりも少し抜きんでいれさえすれば,後々100倍も1000倍も差がつくこともありえる.

だから冒頭の「10分の1の法則」なのだけど,少しの差少しの努力が後々大きな差を生むとしたら,10分の1を「まだまだ全然」と萎えてしまうよりも,「ここさえしっかり」と他人より10%勝る気持ちでやっていれば,残りの10分の9はあっという間に達成するということなのだ.

当社の現状を考えても,今のビジネスモデルで達成できている規模の10倍は十分実現可能な範囲だと思う. 勿論油断大敵で,その過程にはいろんな出来事が待ち受けているに違いない.その過程を楽しみながら,あとから振り返ればあっという間だったなと思える展開にしたいと思っています.

 

企業の存在意義

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企業が成り立つ源泉は,勿論,顧客が払ってくれる対価だけである.その企業自体が一生懸命やっているだけでは駄目で,その企業からモノやサービスを購入し,その結果としてお金を払ってくれる顧客がいてはじめてその企業は存続しえるのである.

このことは厳然たる事実で,企業の成立の仕方としては他の方法はない.ひたすら顧客に自社の製品・サービスを買ってもらう以外にはない.

とすれば,顧客はなぜその企業からもモノを買うのか.買うには買うなりの理由があるはずである.商品が優れている,価格が安い,デリバリーが早い,営業担当者が便宜を図ってくれる,情報をくれる,などなど,必ずその企業から買うだけの理由があるはずだ.

オンリーワンの企業でない限り,かならず競合相手がいる.自社の顧客が競合ではなく,自社から買ってくれる理由があるはずだ.それがなければいつでもその顧客は逃げていく可能性があるということだ.

よく「顧客第一主義」というけれど,それは当然のことで,顧客しか自社が継続するのに必要な資金を払ってくれる存在はありえない. そうであればなぜ顧客は自社から購買してくれるのか,その理由は盤石なのかは常に問い続ける必要がある.

当社はいわゆる商社で,自社で考え出した商品は数えるしかない.とすればなぜどこから買っても良いメーカー品を当社から買ってくれるのか,当社から買ってもらう際の付加価値は何なのか,本当に当社は顧客から必要とされているのか,などは商社なるからこそ真剣に考えないといけない.

当たり前のことが,目の前のことに忙殺されてなんとなく一生懸命な感じを持つと見えなくなる.シンプルに,顧客が当社にお金を払ってくれるのはなぜかを考えると,結構物事が見えたり恐ろしかったりするものだ.

さて今年もあと二カ月,当社の決算も12月である.ラストスパートで今年も良い成績を残したいと思っています. 

 

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