大義名分の大切さ
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昨日はマラソンを走って那覇からも戻ってきた翌日というのに,早速東京日帰り出張で,先日の渋澤渡米団の報告シンポジウムに参加してきました.
パネリストの一人として話したのは,大義名分の大切さでした.少なくとも私たちが訪問した企業やNPOでは,社会問題の解決を事業目的の正面に据え,だからこそ優秀な人たちが集まって創意工夫を重ねる,そしてスケールも大きくお金も集まってくる,そういう良い循環を学びました.
稲盛経営でも,経営12箇条というのがあって,その中に「事業の目的・意義を明確にする」というのがあります.経営学的に言うと,「事業ドメインを定める」ということなのでしょうが,上の文脈で言うと,「最初に大義名分をはっきりと定めないといけない」ということなのでしょう.
その上で更に12箇条の中に,「創意工夫を重ねる」というのがあります.大義名分X創意工夫で,付加価値の高い差別化された事業・製品になり得る.
大きな大義名分を掲げ,創意工夫を凝らし,社会問題の解決に挑戦してみる,こういうダイナミックな動きが今,どの企業にとっても大切だと思います.
当社の大義名分を考えてみると,現状では「防虫」がキーワードになっています.
一つは,害虫のもたらす諸問題を解決する仕組みを提供すること.「害虫がもたらす諸問題」には色々あって,感染症を媒介するもの,特にマラリアの問題であったり,身近には鼠・ゴキブリといった衛生上の問題もあります.当社は直接に防虫サービスを提供する訳ではなく,あくまで提案型商社で「仕組みを提供する」ことが業務になっています.
もう一つは,家を長持ちさせる仕組みを提供すること.こちらはここ数年来始めて来た新規事業です.この分野も業界自体は大きいのだけど非効率的で差別化もあまりされておらず,当社にとっては非常にチャンスが大きい業界だと思われます.
大義名分はエッジが利いていて,その道に興味がある優秀な人が集まってくることが大切.それには当社の頑張りと視線の高さが必要だと思っています.