社長ブログ

社長フィロソフィー日記

こつこつ、やらない

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ある雑誌に面白い記事があったのだが、どっかにいってしまった。後でゆっくりと読もうと思ってたので詳細は覚えていない。でも覚えている限り、書いてみよう。

こつこつと努力する人は決して大成しない。「こつこつと努力しています」と他人に表明することは、ある種のリスクヘッジの心理が働いている。たとえ結果的に失敗したとしても、「こつこつやってきただけだから仕方ない」とも言い訳出来るし、またそもそもその努力もこつこつと「出来る範囲」の、犠牲を払わない程度の努力でしかない。

要するに、出来ることを(継続して)やるだけなので、努力も大きな飛躍ではないし結果も予測のつく範囲内、たとえ失敗してもダメージのない範囲内ということである。

また一流のスポーツ選手が、「私はまだまだ未熟です」とか言うのは決してその人が謙虚であるからではないらしい。

一流の選手は目標が大変高い。例えばオリンピックで金メダルを取るとか言うのが最終的な目標になっている。ある人から聞いたのだが、オリンピック選手は本気で金メダルを取ると信じきって何年も練習をしているらしい。3年とか4年先のオリンピックに照準を合わせて、毎日の練習はもちろん、食べるものや睡眠時間まで、「金メダルを取るにベストか」が唯一の判断基準で生活をする。こういうのも自分が金メダルを取ることを疑いもなく、信じきっていないとできるものではない。

こういう選手たちは、自分が目指している目標に比べて、今の自分は常に「未熟」ということになる。だからこそ毎日自分を律して将来の「確実な金メダル」を疑いもせず、必要となる「並外れた努力」を続けているのだ。高い目標と今の自分とのギャップが彼らを「謙虚」に見せているとも言える。

今の自分とはかけ離れた高い目標を掲げて、将来の大成を信じきって誰にも負けない努力をすることが大切だ。間違っても、手を伸ばせば届く小さな成功を目指して「こつこつと努力」をしてはいけないのだ。 

まあこんな内容だったと思うけど、大分と僕の解釈も入ってますね。

脳に騙される (2)

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ある雑誌を読んでいたら、「勝負脳」のことが書いてあった。一般に日本人選手はゴール際に弱いらしい。水泳の北島選手もある大会でゴール直前10メートルまでは世界記録を上回るペースだったのに、ゴールしてみるとわずか0.4秒差で記録を逃したことがあった。

人間の脳は自己防御本能がインプットされていて、ゴールが近いと意識されると自然と力を抜いて「次」の目標や敵のために力をセーブさせてしまう。要するに「力を使い切らない」様な本能が働いているのだ。そのために北島と言えどゴール前で失速してしまった。

マラソンでも不思議なもので、3キロ走ろうと思えば必ず2.5キロでしんどくなる。5キロなら4.5キロ、8キロと決めれば7キロを過ぎた辺りでもう辞めたくなる。ハーフマラソンだと18キロくらいか。これがフルマラソンだと10キロ通過は全く何も感じず鼻歌状態、ハーフでも余裕でスピードアップしたくなる位だ。タイムもハーフマラソンの時と殆ど変わらない。不思議なものだ。そしてこれが35キロでピタっと足が止まる。ゴールが近くなってくるとしんどさが増してくるのだ。これらの現象も、「脳に騙されている」のだ。

北村選手のコーチはこのことを学んで次のような作戦を立てた。ゴールしてから振り返り電光掲示板を見るところまでを本当のゴールと意識するように仕向けたのだ。その結果次の大会では見事に北島は世界記録を出すことができたらしい。

会社の経営も似たところがあって、これ位できたら凄いなという数字が近づいてくると何故か壁にぶつかる。例えば売上10億円を目前としていくらやっても出来なかったのが、一旦それを超えてしまうと売上10億円なんて全然余裕でできてしまったりする。これが20億円、30億円、100億円となってもやはり同じようなことなのだろう。物事に壁はない、壁は自分の脳が作っているのだ、ってことだ。 

当社も勝手に自分で壁を作らないようにしようと思う。そのために有効なのは、北島のように少し先にゴールを意識するってことだ。ある実績を上げようと思うなら、その1.2倍位の目標を掲げて一生懸命それを達成しようとする。マラソンなら42キロ走る代わりに50キロくらいを目標にする。そうすれば本来の目標を意識せずに軽く達成できるんじゃないかと思う。

なので当社の今年の目標を後20%くらい上積みしようかなあ。既に営業計画は策定済みだけど、勝手に数字を積みあげたら怒られるだろうなあ。 

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