社長ブログ

社長フィロソフィー日記

会社の目的 (2)

カテゴリー: 経営日記

最近「社会企業」とか「社会起業家」というのが流行っているが、そもそも会社とは社会的な目標を持って運営されるべきものである。 「それをやって儲かるか?」、「それでいい生活が出来るか?」、「それをやって有名になれるか」だけで経営をやってもその企業は長続きしない。最初はそのようにも考えて「私心」だけで起業するかも知れないが、経営者が私心だけで経営していては起業が永続的にそして社員が幸せになることは出来ない。 そこで経営理念と言うものが必要になるのだけど、この理念は経営者と社員が一体となって具体化していくものだ。額に飾ってあって朝礼の時にだけ唱和するものではない。社員の誰に聞いても即返事が返ってくるほど浸透していて、その会社の価値観として定着しているものでなければならない。 会社理念は経営者のためだけにあるのではない。社員の幸せのため、顧客の幸せのため、そして広く社会のために会社が存在することを説くものである。独善的であってはならないし、私心だけのものであってもいけない。しかもその理念は会社が成長していくに従って、段々と進歩、変化していくものでもある。経営者が成長するに従って、考えも学びも深まるだろうから、それに応じて理念も高まってくる。 こう考えると、企業、特に社員や顧客に支持され社会のためになろうとする企業はすべて「社会的企業」だ。しかも経済的にもうまくいっているから、スケールも大きくより大きな良いインパクトを社会に与えることが出来る。 当社もこのような社会的企業として発展していきたいと思います。

理念は進化する

カテゴリー: 経営日記

今日は盛和塾の他支部である「大阪」の勉強会に参加してきた。色々と学びが多かったけれど、一番印象に残ったのは「理念は進化させるもの」と言うことである。 経営には理念が必要だ。「何のために会社があるのか」を明確にし、その理念に沿って会社のベクトルを一つにするのが経営を行う要諦であると説かれる。しかしその理念は金科玉条的に固定化されたものではない。稲盛塾長が「私の人生は理念を高め続ける日々でした」と回想されているのだか、それは取りも直さず、「理念は進化、変化するもの」であることを意味する。 会社理念といえば昔々に経営者の誰かが決めて額に飾ってあって、社員は誰も気にもしてない存在かも知れない。実際当社も理念について語ったこともない。でもそれは会社経営に取っては必ず必要なものなのだ。 理念経営を明確にはしていないことについて、盛和塾では僕は若干引け目を感じていたのだけど、今日の話で腑に落ちたことがある。「理念は高め続けるもの」ということは、今はぼんやりとしている「理念の様なもの」が、その内明確になり、また変化し、段々と高度化する可能性を示唆しているのだ。 今は明確でなくても、「卑怯な真似はしない」、「顧客との共存を図る」、「合理的に仕事をする」、「顧客に本当に喜ばれることに知恵を絞る」、「当社と付き合って良かったと思って貰う」、「誠心誠意行動する」、「知恵を絞って仕組み化していく」、「高利益経営を目指す」、「自分が嫌なことを他人に強要しない」、「社員の幸せを考える」、「仕事のやりがいを優先する」、「無駄使いはしない」...、など考えて出すと切りがないくらいに当社の価値観のようなことは思い浮かぶ。 それが「社員の物心両面の幸福を追求する」とか「○○を通じて人類の発展に貢献する」とかの社是や理念に結実していく訳だが、当社がまだ明確な理念がなくとも、仕事を通じて考えがまとまり、そしてまとまったものがまた進化・変化していくものとすれば、それは人生を通じて磨いていくものだと考えられるだろう。 毎月第一土曜日にこの勉強会は開かれる。これから出席してまた学びを深めていこうと思います。

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