社長ブログ

社長フィロソフィー日記

盛和塾関東例会

カテゴリー: 経営日記

今日は舞浜の東京ディズニーリゾート近くで盛和塾の関東例会があった。何かと学びの多い日であったが、なんといってもJAL会長に就任された稲盛塾長が印象的だった。 経営者塾でも学校でも、本を読んでも先生からでも「学ぶこと」は大切である。しかし難しいのは「実践すること」であって、頭で分かっていても実際には出来ない、実行していないことが余りにも多い。 「学び⇒実践」は非常に難しい。「人生で必要なことはすべて幼稚園で学んだ」という本があったが、まさしく幼稚園で学んだような基本的なことでも、実践となると大変難しいということでもあるのだ。 だから若いうちは「学び⇒実践」の順番ではなくて「実践⇒学び」の順番、つまり実践を通じて学んでいくことが有効だ。頭で分かって実践出来るにはもしかしたら数十年の年月がかかり、恐らくは人生を通じて学び、実践をしていくということをしなくてはならないから、若い時から考えてばかりだと、何も実践が出来なくなってしまう。これが「青年の悩み」の正体かも知れない。 だから「そんなに考えている暇があったらまずは動け!!」と怒鳴りつけるのは、意外と本質を突いた人生のアドバイスなのだろう。 稲盛塾長が凄いのは、何度も何度も我々塾生に「学び⇒実践」の実例を語り、見せてくれることだ。京セラを創業から一兆円企業に育て、異業種のKDDIをこれまた巨大独占企業であるNTTに対抗して創業、今では3兆円近い売り上げになっている。その経験や哲学を塾生に語り教え、そして今度は利他の実践として誰もやりたがらないJALの再建にまで力を貸そうとしている。 学ぶだけなら誰でも出来る。重要なことは実践することだ。経営者が得なのは、「学び」と「実践」を同時に経験出来るポジションにいることである。日々の経営そのものは実践であり、しかしそこに学びを通じた人間性の成長がなければ企業の成長もあり得ない。 さて今日、大変貴重なものを塾生はいただいた。以下がその写真である。皆さん、羨ましいでしょう。 JAL稲盛1

勝負脳

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先週の日曜日のマラソンで改めて思ったのだが、目標=ゴールの設定はパフォーマンスにとても大きな影響力を持つ。 水泳の北島選手の話で、「ゴールを『タッチしてから電光掲示板を見るまで』に置く」というのがあった。本当のゴールを「ゴール」と思ってしまうと、脳はその寸前で筋肉に少し手を抜く信号を送ってしまう。おそらくは力を出しきってしまうとその後の危険に対処出来ないから命に関わると言う、原始時代の遺伝子の名残だろう。だからゴール後の電光掲示板を見るまでをゴールと認識することで、脳月最後に「手を抜く信号」を送るタイミングを後ろにずらすことが出来るのだ。 今回のマラソンでも、30キロを過ぎてから「100キロマラソンを走っている」と思うことにした。いつもなら30キロでがくっとペースが落ちて35キロでとてもしんどくなり、38キロでもう止めようかと思うくらいだ。でも今回は(最初から計画的にペースを控えたこともあり)38キロに到達しても「もう少しだから頑張ろう」とは思わず、「このまま後このフォームとペースで何十キロも走れるか」を考えながら無理せず走れた。結果的には42キロを通じてイーブンペースで走ることが出来た様に思う。 実は経営も同じことだと思う。今の目標を「現状の1.2倍」とかに置いてしまうと必ず1.1倍位になりそうなところで実績的にも組織的にも精神的にもしんどくなってしまう。これを現状の10倍くらいに置いて、1.2倍はおろか2倍や3倍の実績を上げたとしてもそれは「単なる通過点」として気楽に達成出来るのではないか。 そして重要なことは、その「大きく遠い目標」を本当に信じることである。必ずその目標が出来ると信じれば、途中の通過点なんて緊張もせずしんどくもなく軽く達成出来ると思うだけどどうだろうか。

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