社長ブログ

社長フィロソフィー日記

企業の使命

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企業の目的は、自社にしか出来ない使命を見出して、社会を少しでも良くすることだと思う。つまりこれには二つの要素があって、第一は「自社にしか出来ない使命を見いだすこと」、第二は「その使命を果たすことで確実に社会が良くなること」である。 第一の「自社にしか出来ない使命」はいきなりハードルが高い。誰でも出来ることではそんなに意味はない。社会や、もっと直接的には顧客に選択肢は増えるものの、基本的には「どこでも同じ」だから選択肢が多いというより「煩わしいだけ」である場合が多い。典型的には同じような商品を色んな会社の営業マンが毎日売りに来て、顧客からすると「もう間に合っているんだけど」と言う様な状況で、これは迷惑でしかない。 だから企業が存在価値を持ちそれを反映した利益を上げるには、知的に怠惰にならず知恵を絞って「独自の価値」を追求すべきだと思う。他の会社がやっていること、やりそうなこと、自社よりもむしろ他社がやった方が良いようなことは他社に任せるべきだ。それにそんなこと、競争が激しくてましてや大手が参入したりすれば全然旨みのあるビジネスにはならない。本来は知恵を絞って顧客から「これは御社にしか出来ない良いサービス、製品ですね。そういう提案や独自の情報提供をしてくれるなら毎日でも来て下さい」と言われるようなならなければ。 そしてもちろん、その「自社にしか出来ない使命」が社会を少しでも良くするものでなければならない。自社だけの利益を考えていては、短期的には「商売がうまい」様な状態で儲かるかも知れないが、結局自社だけが儲かる仕組みは長続きしない。社会全体を通じて動くシステムを考え、その中で「肝」になる部分を自社が提供し、他の人もそして社会も良くなるような仕組みを考え出し実現していくのが企業経営の醍醐味だろう。 言うは易しだけど、実行には相当の知恵と体力が要る。でもそれで「独創的でかつ社会を良くする会社」になれれば本望だと思います。

盛和塾関東例会

カテゴリー: 経営日記

今日は舞浜の東京ディズニーリゾート近くで盛和塾の関東例会があった。何かと学びの多い日であったが、なんといってもJAL会長に就任された稲盛塾長が印象的だった。 経営者塾でも学校でも、本を読んでも先生からでも「学ぶこと」は大切である。しかし難しいのは「実践すること」であって、頭で分かっていても実際には出来ない、実行していないことが余りにも多い。 「学び⇒実践」は非常に難しい。「人生で必要なことはすべて幼稚園で学んだ」という本があったが、まさしく幼稚園で学んだような基本的なことでも、実践となると大変難しいということでもあるのだ。 だから若いうちは「学び⇒実践」の順番ではなくて「実践⇒学び」の順番、つまり実践を通じて学んでいくことが有効だ。頭で分かって実践出来るにはもしかしたら数十年の年月がかかり、恐らくは人生を通じて学び、実践をしていくということをしなくてはならないから、若い時から考えてばかりだと、何も実践が出来なくなってしまう。これが「青年の悩み」の正体かも知れない。 だから「そんなに考えている暇があったらまずは動け!!」と怒鳴りつけるのは、意外と本質を突いた人生のアドバイスなのだろう。 稲盛塾長が凄いのは、何度も何度も我々塾生に「学び⇒実践」の実例を語り、見せてくれることだ。京セラを創業から一兆円企業に育て、異業種のKDDIをこれまた巨大独占企業であるNTTに対抗して創業、今では3兆円近い売り上げになっている。その経験や哲学を塾生に語り教え、そして今度は利他の実践として誰もやりたがらないJALの再建にまで力を貸そうとしている。 学ぶだけなら誰でも出来る。重要なことは実践することだ。経営者が得なのは、「学び」と「実践」を同時に経験出来るポジションにいることである。日々の経営そのものは実践であり、しかしそこに学びを通じた人間性の成長がなければ企業の成長もあり得ない。 さて今日、大変貴重なものを塾生はいただいた。以下がその写真である。皆さん、羨ましいでしょう。 JAL稲盛1

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