社長ブログ

社長フィロソフィー日記

社長の答えは決まっている

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昨日たまたまワールドビジネスサテライトを観ていたら、中小企業の事業承継の話題が特集されていた。何十年も続いた会社の跡取りとして女三姉妹の三女が選ばれたのだが、社長就任早々の会議で社員に鋭く突っ込まれてたじたじしているシーンが映っていた。 それを観ていて僕はなんだか違うよなと感じたのだが、そもそも社員が社長に質問して答えを期待するってのが間違っている。番組の中で幹部らしき人が「その新規開発商品は類似品が結構あるんですよね」と評論家的なコメントをしていたけれど、本来なら、「類似する点があると思いますが、その点調査したところ特許は問題ありません。で、その商品はこの点は確かに新規性はないけれど、他のこの点を強調するようにコンセプトを変えれば十分通用すると思います」位は言って欲しい。 他にも「その価格設定は送料を含むのですか」という質問もあった。そんなの僕なら「どちらでも良いけれど、売上最大化、経費最小化を達成するにはあなたはどう考えどうすればベストと思いますか?」と返すだけである。 そもそも「社長が一番能力があるべきで、質問すればなんでも正しい答えを持っていて当然で、社員はその指示に従っていれば良い」という考えが間違っている。現場の最前線の自分達が分からないことを社長が正しく答えを分かっているはずはないのだ。 社員の質問に対する社長の答えはいつも決まっている。「(1)どういう事実があって、(2)それに対してどの様に考えるべきで、(3)あなた自身はどう思うのですか?(4)そのあなたがよく考えて出した答えを実現するために、社長である私は何をすれば良いですか?」である。 まあこう言うと如何にも手を抜いている社長に思われるかもしれないけれど、実際こう考えて僕は仕事をしています。

情報の整理

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最近ようやく当社でも、真剣に品質保証体制を強化しようと奮闘している。この間から大手メーカーOBの方に来て貰い指導してもらっているのだが、やはり相当基本が出来ていないようだ。 業務改善や契約関係の整備もさることながら、まずは社内の整理整頓が出来ていない。半年に一回くらい大掃除しているはずなのだが、何年も生き残った書類や元商品の「ゴミ」が溜まりに溜まっている。いっそのことこの際改装しようと思いたち、僕のいるフロアーはまず机も棚も総入れ替えすることにした。 それにしても資料や雑誌なども多い。僕も例外に漏れず、読む予定の雑誌や本などが山積みになっているが、これは考え方を変えないといけない。いつか読むだろう、いつか使うだろうという資料を掘り出して活用したことが殆どない。重要な情報は全てパソコンとかサーバーに入っているから、物理的に置いておくべきものは殆どない筈だ。 そもそも「資料が積んである」状態は「流入量が処理量を上回っている」からで、そのままの状態では一生かかっても資料の山が低くなることはない。とすれば、ある時期で見切りをつけて捨てるということが必要だ。 「流入量が処理量を超える」というのはこの情報化社会の宿命だ。昔で言う「仕事ができる人」とは頭の回転 が速くて本をたくさん読み、「知識が多い人」だった様に思う。でも今ではどんなに頭の回転が良くて情報をより多く処理できようと、それを遥かに上回る情報量に溢れている。どっちにしたって総ての情報量を頭に入れておくことは出来ないし、そんなことをしようとしたら時間がいくらあっても足りなくなってしまう。 今の「仕事ができる人」の条件とは、「得るべき情報をしっかり見分け(他は捨て)、考える時間を取れる人」ではないかと思う。電車の中で本を読むのは時間の有効活用だと思うが、それによって莫大な情報を「得ているだけ」なら意味がない。自分の頭でしっかりと考えかつ実践することが(当たり前だけど)大事だと思うのだけどどうだろうか。

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