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社長フィロソフィー日記

幸福になる前提としての仕組み

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先月パレスチナに行った時に思ったのだが、国の発展、もっとブレークダウンして人々の幸福は「幸福になる前提としての仕組み」があって初めて可能なのだということだった。

イスラエルとパレスチナの紛争は歴史的にも政治的にも複雑すぎて説明できないが、パレスチナにたまたま生まれた人々にとってはとても閉塞的で希望が少ない状況だと思う。50年前に隣にイスラエルが誕生し、以来どんどん国土を侵食されている、パレスチナ指導部も当てにならなくて極端なテロ(住民は支持してない)、または汚職でどうしようもない。外国企業も来るはずがなく仕事がない。元々優秀なのだか行政も駄目、民間も駄目、外国との貿易もイスラエルに邪魔されて出来ない。まあこんな状況だ。

つまり人が幸福になるための努力の前提みたいなものが全然なくて、努力を始めるきっかけも仕組みもない。ほんと、可哀そうな人々である。

こう考えると国家やそういう社会の仕組みがとても重要なことが分かる。日本だと、物を送れば必ず届く、電話をすれば通じる、隣の国からいきなりミサイルは飛んでこない(多分)、行政も基本的には正直だ(汚職がニュースになる。汚職が当たり前の国はニュースにならない)、信号は守られる、社員は真面目、皆文字が読める、子供は栄養失調で死なない、などなど、こんな当たり前のことが揃っている。

だから人々は勤勉に努力すれば成長できる、生活も良くなると信じることが出来るのだろう。でもそれは世界的に見ればとても恵まれている。

会社も同じ。社員が安心して働ける環境を作らないといけない。そして真面目に働けば給料も上がり、顧客は喜んでくれ、社会にも貢献できる。こういう「仕組みとしての会社」を構築することは経営者の使命。

さてパレスチナに話を戻すと、平和構築のために僕自身は大したことは出来ないけれど、貢献の一つとして小さな手伝いができたら良いなと思っています。

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