社長ブログ

社長フィロソフィー日記

人間の価値

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街を歩いているといつも思うのだけど、たまたま通りがかる人々の中にはとても(色んな意味で)偉い人もいるはずなんだけど、全く見分けがつかない。もっと端的に言うと、総ての人は外見上それこそどこにでもいる(僕も含めて)「凡人」で、とても「凄そうな人」はお目にかからない。

外を歩いている時はそれでも服装など身なりがあるから多少はそれぞれ個性があったりするが、例えば温泉なんかにいって裸のおじさんとかを見ていると、更に「偉い人」というのは見つからず、殆ど少したるんでお腹の出た凡人たちの集団だ。

街で高級車を乗っている人も、高級レストランで食事している人も、高級ブティックに来ているお客さんの中にも、どうも高級な人たちがそんなにいるとは思えない。 日本は総中流社会と昔から言われるけれど、外見上もやっていることも皆平均的で、その辺りにいる普通の人々である。

つまりいくら自分が偉いと思っていても、傍からはそんなにオーラは漂っていない、大して他の人と変わらないってことだ。しかも人間の寿命は皆平等だから、今は偉そうにしている(でも偉くは見えない)としても数十年経てば皆平等に老いぼれるってことでもある。

逆にだからこそ、外見や表面上の贅沢に執心してはならないと思う。どうせ必死になっても大して変わらない、我々は外見上総て「凡人」である。ならばその「凡人」であることを楽しみ、 むしろ実際にやっていること、社会に貢献している度合い、精神性を高め素晴らしい人格者になることを目指すべきだ。

人間の価値はこの意味で持っているお金でも飾った外見でもない。そんなの必死で追求しても大した効果、差を生むことは出来ないのだ。やはり人格、実績で勝負、それが本当の「偉い人」だと思う。 

当社も外見の格好ばかり気にせず、生み出している実績と社員の人格で勝負しようと思う。大した利益も上げてない税金も払ってないのに贅沢な本社ビルを構えるより、質素な場所ででも本当の価値を生む会社でありたいと思っています。 

団結は鉄よりかたく、

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梅棹忠夫の「私の履歴書」を読んでいたら、彼が所属していた京都大学探検部のモットーについて以下の様に紹介されていた。

 「団結は鉄よりかたく、人情は紙よりもうすく。」

 これは別に冷えた人間関係を言っているのではない。ある高い目標(ヒマラヤなどの生死をかけた山に登る) のためには、上下関係とか実力に関係のない「情」のようなものは必要はない。時には情をかけることが全員を死に追いやることすらある。そのような究極の状況においては「人情は紙よりもうすい」ことが大切になる。

そして勿論目標達成のためには、皆がベクトルを合わせて一致団結して前に進む必要がある。だから「団結は鉄よりもかたく」である。

団結は鉄よりもかたいのだけれど、そこには甘えは一切なく、人情は紙よりもうすし、である。格好よい言葉だけど、実行はかなりの精神力を必要とする。

企業活動も同じ、甘えを捨て、本来実力本位でなければならない。しかしリーダーシップの下、団結は鉄よりもかたくなければならない。どちらの要素が欠けても駄目なのだ。

他にも梅棹さんは良いことを言っている。また紹介します。 

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