今、出来ることをやる。
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今出来ることを精一杯やるしかない。被災地の人たちは生き延びるため、家族を守るために必死で頑張るしかない、そして幸運にも被災から免れた我々は、目の前の今出来ることに全力を尽くすべきだ。
これは何も非常時だけではない、実はいつも問われていることだ。世の中には恵まれた人と恵まれない人がいるが、両者を決定的に分けるのは努力や才能なんかではなくて、殆どの場合「たまたま何処（どの国）で生まれたか」、そして「その環境がどういうものか」で決まってしまう。豊かで平和な国で生まれたらそれは「黄金のパスポート」であって、成人まで生き延びる可能性９９％、しかしサブサハラのアフリカで生まれたら５歳までに死んでしまう確率は１０％以上であるとか。
豊かで不便のない生活を送っている人たちは、その「普通の生活」が如何に普通でないかを思い知らないといけないと思う。そうすれば今回の震災の様に、自ずと「自分が他人に出来ることは何か」を意識して生きていけると思うのだ。
何のために企業経営をし、一生懸命働いているのか。それは顧客のためであり社会のためであり、社員の生活と生き甲斐のためであるはずだ。その原点を忘れて経営をしている様ではいけない。
幸運にも被災を免れた我々は、本業で社会に貢献することにもっと真剣にならなければならない。そして同時に不幸にも被災した人たちを支援する。これが努めであり、立ち止まったり逡巡したり気落ちしたりしている暇はないと思ってます。