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社長フィロソフィー日記

ライブドア事件判決

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ライブドア事件で堀江被告の実刑が確定したようだ。新聞報道によると、

堀江被告はライブドア元幹部らと共謀し、04年9月期連結決算/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE7E5E5E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの利益を水増しするため、本来は計上が認められない自社株売却益を売上高に含めるなどの手口で、約53億円を売上高に不正計上するなどした。

 らしい。これに対して彼は他の同様の事件に対して実刑判決は著しく不公平で、目立った自分だけが見せしめの様に罰せられた、その結果、日本のベンチャーに対する目が厳しくなり、株式市場の停滞、そして日本経済にもよくない影響を与えているとさえ主張している。彼曰く、

目立つことは得策ではないと考え、マスメディアに露出する経営者が減った。お金を稼いで夢をかなえるという考え方が否定される場面も増えている。

僕は経営者としてふざけるなと言いたくなる。実刑判決が不公平かどうかは分からない(そうかも知れない)。でもライブドア事件で若手経営者が実刑判決を受けたことと、ベンチャー企業経営者が成功するためにやるべきこととは全く別問題だ。

堀江被告が有罪となったのは粉飾決算を行った監督責任を問われたためである。違法行為を行って罰せられただけの話だ(量刑は議論はあるだろうが)。

一方、ベンチャー企業が成長するのには、別に堀江氏の様な「きわどい金融的手法」を取る必要は全くない。まっすぐに本業に専念し、新しい市場創造に挑戦する、成功すれば成長して上場、さらなる成長まで行くだろうし、失敗すれば会社は倒産する。成長するために違法まがいなことをする必要は全くないし、ほとんどの会社はまっとうなやり方で日々努力しているのだ。

だからきわどい行為をして罰せられたのがたまたまベンチャー企業経営者だからと言って、それがベンチャー企業一般の成長を阻害することにはならない。オリンピックで薬物違反に問われた選手が、「スポーツ振興が阻害される」と文句を言っているようなものである。それは(当然)「スポーツ振興のためにこそお前を厳しく罰するんだよ」というのが答えだろう。

そう、彼の行為はベンチャー企業は怪しいことをしているに違いない、株式市場も信じられない、だから怪しい新興企業の株なんか買わないで貯金しておこうってのが、現在の(潜在)投資家の心情させてしまった、まさしく判決理由にあるように、「株式市場の信用を著しく傷つけた」ことが罪であり、株式市場の信用を取り戻し、若い人が挑戦する気風をもつためにも、まさしく厳しく断罪されなければならないと思う。

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