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出し切る。

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今日は神戸マラソンの日、当社の西尾くんが当社内新記録である初の4時間切り、3時間48分で完走したらしい。おめでとう。

彼は去年の那覇マラソンでも4時間2分の惜しい記録を出していたから、4時間切りも時間の問題と思われたけど、実際に4時間を切るのは大変なことだ。キロ当たり6分では4時間15分、4時間を切るにはコンスタントに5分40秒位のペースを保たないといけない。 これは毎日気持ち良く30分とかジョギングしている位ではとても出来ないタイムである。

レース後の彼からのメッセージで印象に残ったのは、「出し切りました」という言葉だ。レースで持てる力を全て出し切ること、これはとても大切なことだ。

「出し切る」というのは実は本能に反した行動である。本能的に、疲れてくるとなるべく力を残そうとする。それは力を出し切ってしまうと「次の事態」に備えることが出来ないための動物的な対応だ。だから本当に「出し切る」ためには、日頃から「出し切る」練習を積まないといけない。水泳の北島康介が最後の5メートルでの勝負を勝つために、「ゴール」ではなくて「ゴールをしてから振り返るまで」を仮想のゴールと考えて泳いでいるのは有名な話だ。ゴールをゴールと思ってしまうと、最後の数十センチで「本能的に」力が抜けてしまうからである。

そう言えば僕の高校時代も、水球の監督に(負けてしまった)試合後に言われたことがある。 「なんでお前ら立ってられるのだ。全力を尽くして負けたのなら、そこら中に転がって、もう立てない程消耗しているはずだ。試合後に立てる体力を残しているのが信じられない」と。

西尾くん、ほんと偉い。次は仕事で「出し切って」貰いたいものです。はい。 

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