社長ブログ

社長フィロソフィー日記

社員の純真、社長の利他

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会社が組織としてうまく機能するためには、そこで働く社員が純真で一生懸命努力する人間でなければならない。反対に社員が自分の給料や数字上の評価のだけのために汲々としてお互いの足を引っ張っていたならば、組織がうまくいかないのは勿論のこと、そんな会社とつき合いたいと思う顧客のいなくなるからだ。
素直に仕事をする事はとても大切である。常に切磋琢磨して少しでも進歩していこうという気持ち、業務を工夫して少しでも効率的にしていこうとする姿勢、何か常に新しい事に挑戦する心が会社を成長させる。
そういう会社にしようとすればどうすれば良いか。一番簡単で当然で、また必須なことはその会社の社長自身が最も素直で利他の心で経営にあたることだと思う。社長が自分のことばかり考えているのに、社員に皆のために素直に頑張れと言ったって何の説得力も効果もない。社長が自分の利益のためだけに嫌々働いている会社は、社員も当然右に習えで自己の利益のためだけに行動する。社員は社長の鏡であって愚痴の対象ではない。「うちの社員は駄目だ」と文句を言っている社長がいるとすれば、それは自分に言っているのと同じことである。
こう考えるといつも身が引き締まる。会社は自分のものであって自分のものではない。勝手な真似は許されないし、社長だからこそ、また何でも許されてしまうからこそ、組織を活かそうとすれば自分が利他の気持ちで経営にあたらねばならない。こうやってたまに思い直しながら、毎日仕事をしています。

私欲でオリンピック選手

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ニュースを見てびっくりしたのだが、ある芸能人がマラソンのカンボジア代表になったらしい。僕もマラソンをするからその脅威のタイムには驚き、尊敬すらするばかりだが、今回の「カンボジア代表」というのはどうも違和感がある。
だって標準記録を切った人が一人もいないカンボジアに与えられる一枠しかないオリンピック「特例枠」に、なんの縁のゆかりもない日本人が国籍を変更してまで入り込んで何の意義があるのか。いや個人の自由だから勝手にすれば良いけれど、一番の違和感は「自分の私欲のため無理矢理他人を押しのける行為」にある。
受け入れた側のカンボジア・オリンピック委員会専務理事は、こうコメントしているようだ。「猫さんの五輪出場を祝福する。たゆまぬ努力、厳しい練習を積んだ彼にはその資格がある。わずか2、3年で記録の大幅向上を図るのは難しいが、彼はそれをやった。五輪でまずは自己記録更新を期待したい」。
これを読むとカンボジアのオリンピック委員会は大人だなあと思うけど、この選手は「自分のために頑張りました」しかないだろう。勿論日本人が日本で競争してオリンピック代表に選ばれたのであれば「自分のため」でも全く構わないし、同じルールの下に勝ち得たプロセスは結果的に社会からも尊敬を受ける。しかし国籍を変えてカンボジアの人を押しのけ、またそれを「話しのネタ」にするくらいの目的であればやり過ぎで、自分のためなら何をしても良いのかという話しになる。
これは会社も同じ。自社の利益だけのために、社会への影響も社員への影響も何も考えずに、多少のルール違反も厭わずまっしぐらに「努力」することがあるとすればそれは余りに品がない。そしてそれは結局その会社も駄目になると思うし、社会に何も残さない。
さてあの芸能人、カンボジアに何かを残すことが出来るだろうか。

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