人に伝えること
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他人に何かを伝えることは本当に難しくて、そのレベルは様々だ。
こちらから「言った、メールを送った」というのは当方のアウトプットに過ぎなくて、先方は聞いているかもどうかも分からない。「言った」レベルの次は、先方が「聞いた、耳に入った、メールを読んだ」というレベルで、聞いたからと言って理解したとは限らない。
次のレベルがようやく「理解しました」ということで、だからといって腑に落ちたとは限らない。「腑に落ちた」レベルでもまだ不十分で、実際には「行動に移す」というレベルまで到達して初めて、こちらが「言った」意味が出てくるのである。
よく仕事で「メールを送っておきました、電話で伝えました」ということをもって「先方に伝えた」と勘違いしている人がが多い。実際には上記の「当方のアウトプット」に留まっているから、それを何回もプッシュし説得し、なんとか「先方の行動」のレベルまで引き上げていかねば意味がない。「メールしておいたじゃないですか」、酷い時には「CCで送っておいたじゃないですか」と逆切れする、弁解する人もいるが、そんなの「読んだけど納得していない」と言われればそれまでである。
そして世の中は人が本当に動かないと変わらない。人が動かないと変わらないのだから、「人が動くまで伝える」というのが正しい伝え方だと思います。