DRI
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アップル関連本を読んでいたら、社内用語に「DRI=Directly Responsible Individual」、略してDRIと言うのがあるそうだ。文字通り「直接的に責任のある個人」ということで、どんな業務、プロジェクトにもこの名前がくっついている。要するに、結果を出す責任者、または「うまくいかなかった時に叱られる人」ってことである。
前回も書いたけど、業務には名前を付けないといけない。何とか開発プロジェクトという名前、そしてその所有者=責任者をはっきりさせないといけないと思う。そしてその所有者は職務や階層に関係なく、結果を出す責任を持つ。担当者でも何でも、その上司が「責任は俺が取るから頑張れ」というのもないし、逆に「責任を取れないからやるな」ってのも基本的にはない。日本の多くの組織の弱みはこの責任の明確化がなされていないことがあって、「チームでやってます」というのは誰も責任を取らない、責められないということを意味する。
プロジェクトというのはある特定の個人が必死に頑張るから出来るのであって、「私のプロジェクトだ」という「オーナー意識」というものが不可欠だ。「皆が協力して」というのは響きは美しいが、結局特定の個人が歯を食いしばって知恵を絞り出し行動していく、他人を説得するからこそうまくいくと思う。逆にうまくいかないプロジェクトは誰もコミットしていない状況、もしくは責任者の「入れこみ方」が足らないのだろうと思う。
当社もDRIをはっきりさせたプロジェクト管理を高度化させたいと思っている。既に優れた経営管理ソフトを自前で作って運用しているが、これが加わるとまた一段とパワーアップする予定です。