ストレッチ (3)
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最近母校の水球部監督をしている後輩と話しをすることが多いのだけど、最近の高校生も保護者も全然分ってないと彼は嘆いている。全国大会の予戦となる地区予選を修学旅行で欠席したり、日焼けするからと言って屋外での合宿を休む生徒もいるらしい。人生を賭けてやる位のチャレンジなのに、そんなことで?とガクっとしてしまう様な有様らしいのだ。
高校生のクラブ活動は、元々「到底無理と思えることを無理矢理やらされる」ところに意義がある。一見出来ないことを無理に伸ばされるから、「ストレッチ」と呼ばれる。その無理難題な経験、そして自分でも意外にもやり切れたという経験は、その後の人生において「根拠のない自信」を植え付けることとなる。つまり「あんな練習に耐えれたのだから、これ位は楽勝だ」というまあ関係がある様なない様なことでも自信を持てるのだと思う。僕の場合は、「一日15キロ泳げたのだから10時間くらいの受験勉強は楽勝だ」とか、「英語くらい出来なくったって留学は全然余裕」とか、そういう風に応用?が効いた。
それを自分の実力の八掛けしかやれない、やろうとしない生徒、自分の(乏しい)経験でしか考えれない保護者はちょっと違うんじゃないかと思う。ストレッチどころか、現時点での実力以下のことをやって伸びる訳がない。無理難題に挑戦するのは高校生の間であって、その時に当然出来ることをやって充実感はあるのかなと思う。
これは会社でも同じ、出来る範囲でやっていたんじゃ成長はない。組織として「出来なさそうなこと」にチャレンジし、「やってみたら意外に出来てしまった、これって凄い!」という経験を積み重ねていくのが大事だと思う。当社はその意味でいつも挑戦を続けたいと思う。会社も青春、そのスピリッツを持っていることが発展につながる、そして世の中のためになると思うから。