社長ブログ

社長フィロソフィー日記

似て非なるもの

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僕はかなり熱心なスタバファンで、ほぼ毎日2杯くらいはスタバのコーヒーを飲んでいると思う。大抵頼むのはドリップコーヒーのスモールサイズで、これをトールのマグに入れてもらって余白を作り、備えの無脂肪ミルクを多めに注ぐのが定番である。因みにスモールをスモールマグに入れてもらうと、ギリギリまでコーヒーが入れられてしまいミルクの余地がない。これは「山盛りサービス」の様に見えるが消費されるミルク(コーヒーよりずっと単価が高い)の節約対策だと邪推している。これは余談。
で、同じ様なカフェチェーンに日本人が作ったタリーズがある。余程のことがない限り(近くにスタバがなくかつどうしてもコーヒーが必要な時)にしか行かないのだが、全く「似て非なるもの」だと感じてしまう。第一にスモーキングルームがある。スタバが流行った理由の一つに全面禁煙ということがあると思うのだが、タバコを吸わない人にとって、特に香り重視のコーヒー専門店でタバコはないだろうと思っている。「空気が違う」という点で全く似て非なるものである。
第二にフードの種類が多過ぎる。パスタやホットドックなんかもある。スタバの創立者はフードの匂いがコーヒーの香りを損なうのを恐れ、匂いの出ないフードしか置かないことにした。だからスタバにはクッキーや冷えたパン類位しかなく、せいぜい匂いの少ない食事パンを暖めて貰うくらいである。だからスタバのサイドメニューは不味くて高い。販売することを拒否しているかの様でさえある。結果的にタリーズではタバコの匂いと食事の匂いが入り交じり、かつ食べ物メニューの準備のために厨房がごちゃごちゃになる。
第三に備品である。スタバでいつも感心するのは、あのテーブルと椅子が絶妙のデザインでほんとに仕事がし易い。家に買いたいくらいである。タリーズではよく分からない金属製の椅子が並んでいてほんとに使いにくい。こういう椅子とテーブルを使っていると、使っている人までがださく見えてくる。悪口言い過ぎ?
まあ両社は目指しているものが違うのだろう。それによってこれほどにも違いが出るのが企業哲学の恐ろしさである。僕らも「似て非なるもの」とか悪口言われない様に、細部に渡って企業哲学を浸透させていきたいと思います。

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