社長ブログ

社長フィロソフィー日記

この週末、映画を観て学んだこと。

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この週末、日本続けて映画を観て学んだことがあった。観た映画は「レ・ミゼラブル」と「渾身」だ。
前者は、登場人物の多くが悲惨で過酷な運命を与えられる。理不尽な仕打ちを受け、それでも人間としての尊厳を失わず、それは最終的には本人たちの幸せには繋がらないものの、その周りにいる、愛を受けた人たちの幸せに繋がっていく物語だ。後者は、考えようによってはどうしようもない若者なんだけど(まだ観ていない人たちに観て欲しいのでネタはばらさない)、周りの人たちに支えられて家族が再生していく話しである。
どちらにも共通しているのは、人の幸せは多くの人の犠牲や献身、そして大きな愛情の上に成り立っていることである。自分が成功、もしくは幸福を感じているとすれば、それは自分の努力の「当然の結果、対価」ではない。親は勿論、周りの人、もしかしたら理不尽な運命があったかも知れないけれど平和を確保してくれた先人たちのお陰の上に成り立っている、「偶然」みたいなものだと思う。
もう一つは、選ばれた者の責任である。どんな組織でも「長」と名のつく人はいるし、また皆に選ばれ、推薦されて何か名誉と責任のある地位に就いている人も多くいるだろう。僕も経営者で、当社や他の組織の長と呼ばれる仕事をしている。
その人たちの責任とは、自分の仕事をこなしてそれに見合った報酬を得ることではない。本当の責任は、選んでくれた人たちの「誇り」となることだろう。そして選んでくれた人たちの人生を自らの誇りを持てるための助け、貢献をすることこそが選ばれた人の責任だと思う。後者の映画で(どうしようもない)主人公が必死になって戦う。その必死さも然ることながら、周りの人々が一体となって、郷里の誇りを応援する姿に心を打たれた。皆が相撲を取れる訳ではない。ましてや郷里の代表として相撲を取れるのは一握りの人である。その人の責任は只一つ、「恥ずかしくない相撲を取り、自分を選んでくれた人たちの誇りになること」、これに尽きると思う。
たまに映画を観るといいものである。学生時代は年間100本のノルマで観ていたけれど、今では時間がなくてせいぜい10本くらいか。これからはまた別世界の物語に何かを学べることを期待して、映画館に通いたいと思います。

チーム作り

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自分が何が得意か意識していなかったけれど、多分「チーム作り」が好きなことは確かなようだ。
思い起こせばルーツは(やはり)「水球のチーム」である。母校は進学校だから運動万能な人は入学して来ない。水泳部、いや水球部に水球をしに入学する人なんて一人もいない。僕だってサッカー部出身で、体育の先生だった水球部顧問の先生にそそのかされて入部したくちである。他にもバスケット部出身、卓球部、体操部、帰宅部出身が半数で、残りが水泳部出身の部員構成だった。
にも関わらず、そして一人一人をみれば他のチームよりも相当劣る能力しかなかったチームだったのだが、「チーム」としては相当強かったと思う。泳げない、ボールさばきも下手、監督からの作戦なし、でもなぜかそんなことが気にならない「根拠のない自信」があったと思う。個人の能力とチームの強さは関係ない、個人練習は全然だけど、水球の試合になれば負けないぜって感じである。僕はそのチームのゲームメーカーとして活躍するのがとても好きだったし向いていたと思う。
今の会社も全く同じで、個人個人をみれば「とても他の会社では勤まらないなあ」と思う連中ばかりである。でも「チーム」としては決して負けない。競争にも負けないし、新しいこともにもチャンジしてうまくいっていると思うし、何より皆楽しそうに仕事に、マラソンに(これは?マーク?)頑張って成果を残していると思う。
「良いチーム」の条件、特徴とは、進む方向が共有されていること、権限が曖昧で皆が個人個人責任を感じていること、ピラミッド式の組織でもない、新しいことを面白がって皆が協力すること、その場その場のリーダーがはっきりしていて、他の人が「良きフォロワー」として気持ち良く協力すること、そしてリーダーは日替わりメニューで入れ替わり立ち替わり洗われること、なんかだろうか。
今の世の中はとても複雑だから、有効に機能するチームを作ることが重要である。これは会社の様な組織内に限らない。異業種や色んな会社が集まって「チーム」として動くのも大事なことだ。アライアンスを作って一つの方向を目指したり(今、面白い組合をやっている)、上下関係でも、元請け下請けの関係でもなく、皆で一つのビジョンを共有して一社一社がチームに貢献する雰囲気、信頼関係がとても重要なのだ。企業に限らず、NGOだったり、スポーツだったり、全く異業種の個人であったり。チームとして機能することが結果としてチーム全体に成功をもたらし、そして社会を良い方向に導くことになるのだと思う。
当社、ましてや僕自身が何処まで出来るかは分らない。でも「チーム作り」はとても好きだし、自分の役割だとも思っています。

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