ついつい考えてしまう、ビジネスモデル
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今日は月一回の散髪に行って来たが、ここ10年来担当してもらっている同い年の店長さんに経営アドバイスをするのが恒例となっている。いわゆる美容室で高槻では何店舗も構えている大手である。その店長は雇われている人なんだけど、管理職なので売上を伸ばしたり利益率を高めたりするのがとても興味がある人である。
僕は店に行ったり他の会社を訪問する時に、このビジネスモデルはどうなっていて、それを改善するにはどうしたら良いかを考えるのが殆ど趣味である。だから散髪に行っても、どうしたら回転率を上げられるか、顧客単価を上げられるかを考えてしまう。
以前から指摘していたのは、営業タイミングの問題。散髪に行くにはまず電話をして時間とメニューを決めて、後は流れ作業だ。本来は店で使っているシャンプーや、追加メニューであるヘッドスパやらネイルやら(どちらも僕はやらないが)を売れば良いのだが、電話では伝え難いし受付時は事務的だし、切り始めてからは営業チックになって鬱陶しいし、要するに「売るタイミング」を失っている。
それに予約方法も如何にも旧態依然だ。美容室は客の波が大きくて、来る時は重なるし(週末の午前)来ない時(平日の午前)は全然来ない。だから本来は価格は違って当然、それに切る人に依って技術料も変わって当然だ。
だから僕のアドバイスは、ウェブ予約にしてオプションを選び易く、そして時間帯や担当者に依って価格が変わる「ダイナミックプライシング」の仕組みを取り入れることだ。既に航空券では当然で、更に予約のタイミングで価格を変える早割なんかもある。そうすれば需要は平準化するし、忙しい時に利益率も高いという好ましい状況になって来る。更に決済もカードで事前決済すれば相当スマートだし、行ってからは殆ど何もしなくて良くなる。
また売上を上げるには来店頻度を上げることが有効だ。最近では女性は年に4、5回しか美容室を利用しないらしい。これを来店頻度を1週間早めて貰うだけで、年間ではプラス一回、すなわち売上20%増を図ることが出来る。
まあこんなことをアドバイスしても何の得にもならないし(割引もない)、当社とも関係ない。でもこういうのって一事が万事で、自社のビジネスモデルを考える際にもなんらかの役に立っているんじゃないかと思います。