説明しにくい当社のビジネスモデル
カテゴリー: カテゴリ未分類
最近、雑誌に当社のことをのせていただく予定があったり、中途採用をしようとしていて求人のための取材を受けたり、はたまたパーティーでたまたま隣に座ったコンサルタントの方に対してとか、あらためて「当社はどういう会社か」ということを説明させていただく機会が多い。
しかし毎回説明しだすと軽く1時間や2時間は経過してしまうという、なんとも迷惑なオチになってしまう。これは当社が何かを製造していたり、サービスを提供していたり、そしてその対価を頂いている会社であれば説明もおそらく簡単だろうが、当社の発想として、世の中で当社と同じようなことをしている会社、特に大企業がやるようなこと、国が制度として確立しているような業種(例えば保険業とか金融とかの規制業種、建築士とか医師とかの資格商売)は全部やらないと決めているからかもしれない。
当社がやりたいのは、ニッチ産業においてかつボトルネックになっている点にピンポイントに注力すること、つまりニッチ業界かつレバレッジ戦略だ。業務用防虫業界はニッチで、その中でメーカーでもなくサービス業でもない、当社のような商社のような開発型企画型の企業は競合は殆どない。オープンイノベーションのための防虫技術共同開発センターを作ったり、住宅メンテナンス系の事業組合を組織化したり、業務用ソフトウェアを開発したり、全国セミナーを開催したり、ミャンマーの感染症媒介蚊対策のためにNGOと協力したり、東日本震災でいろんなプロジェクトを立ち上げたり、社長の自分でもよくわからないくらい(でもよくわかっている。当たり前か)、活動は多岐にわたっている。こういう分野には特に大企業なんて到底入ってこない。
そういう方針で(どういう方針?)、かつ国際的にも学術的にも、そして世の中の経営手法で当社にあったものをすべて試してみて良いものは採用し、かつ顧客に対しても自信の持てるアプローチで営業や提案をする訳だから、勝てる確率は当然高くなる。
業界内で顧客からも評価され信頼され、売り上げも収益性も向上させることが出来れば(だいたいそうなっている)、次はこの業界(=防虫業界)を発展させて、社会問題のまたボトルネックになっているピンポイントに注力し、この業界が貢献できる部分を増やしていくことが、(二重の意味で)レバレッジが効く様になっている。中古住宅流通活性化に向けて住宅メンテナンス組合で不動産会社向けに超ニッチサービス(でも超重要)を全国展開したり、殺虫剤の使えない食品工場で薬剤に頼らない防虫方法を開発したり、社会の課題を解決するためのインフラづくりにチャレンジしていたりする(テコの部分しかやらないけど)。
この様に説明すると、たいていの人はよく分からなくなる。(1)ニッチ業界でのレバレッジ戦略、(2)業界自体のレバレッジ戦略を企画、サポートすることが当社の仕事って、まあ説明しにくいこと、このうえない。当社社員の前職(または専門)も、ソフトウェア、証券会社、35歳新卒博士くん(昆虫学)、広告会社、薬剤師など、学歴も様々で大学、大学院、専門学校、高卒とこれも不問に近い。
という訳でよくわからない会社ですが、一度話を聞いてもらえるとよくわかります(と思う)。月末位から中途採用活動を初めて始めるので、興味のある方はどうぞ。フルマラソン、必須科目ですが(冗談の様なほんと)。