社長ブログ

社長フィロソフィー日記

同点は負け

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最近は毎日ワールドカップを観ている様な気がするが、予選リーグ突破のためには「同点で良い」場合と「勝たねばならない」時とで戦い方が全く違うことに気がつく。
試合は同点(0対0)から始まる訳だから「同点で良い」場合は現状維持で良い。すなわち「自チームがミスをしない」ことが優先課題になる。自チームがミスをせず失点しなければ、相手チームがミスをすれば勝ち、たとえ相手がミスをしなくても同点では試合を終われるからである。選手のプレーは安全優先でリスクを冒さず、ボールもゆっくり回して「チャンスがあればシュートを打つ」様な感じである。
一方で「勝たねばならない」場合は全く違う。0対0という「このままでは予選敗退してしまう状況」からのスタートだから、いわばマイナススタートだ。最初から全力で走り回り、なんとかして早い時間に先に得点して上記の「現状維持で良い状態」に持っていかないといけない。選手の必死さが違うし、このままで良いという甘えも全くなくなる。リスクを冒し前掛かりになり、プレーもアグレッシブになっていく。
ビジネスの場合は大抵「同点は予選敗退」の世界である。同じ様な商品を同じ様に売っているとしても、同等であれば企業の大小、イメージ、創業年数。既存客数なんかで勝ち負けが決まってしまい、大抵の中小企業は総ての面で大企業に劣るから、よほどのニッチでない限りは負け確定である。しかも実は0対0から始まるのなら良いが、これまた大抵はマイナスからのスタート、すなわち0対3とか0対5くらいから試合が始まる(市場参入する)ことが多いから、のんびりとパスを回している暇は全くないのが実情だと思う。
当社は常に挑戦者であろうとしているから、「同点では負けと同じ」と思って経営をしている。同じ商品、同じ程度のサービスではなくて、「明らかに優れているもの」を世の中に出して、圧倒的に勝てそうな戦略を取るべきである。それが中小企業が勝てる唯一の戦い方だと思うから。

一流の選手が死に物狂いで頑張る

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連日ワールドカップ観戦で寝不足、不規則な生活になっているが(家族ともども)、何が面白いって、「超一流の選手が死に物狂いで限界までプレーし続けること」の素晴らしさである。
ここ数年で日本代表のレベルはとても上がったと思うけど、世界のレベルは更に上がってしまってその差は開いている様だ。フィジカルに優れたスーパーマンみたいな選手が、これまた全力でプレーする。しかも必死で「絶対に負けられない、悔いは残さない、持てるものをすべて出す」という強い意志を持って、お互いに戦っている。その結果、ワンプレーワンプレーがどちらに転んでもおかしくない際どい勝負になるし、パス一つ、トラップ一つとっても感嘆する様なレベルである。もちろんボールを持っていない選手の意識も非常に高く、相手選手との駆け引きを観ていても面白い。
日本代表はこれまで一敗一分けと苦戦していて予選リーグ突破は至難の業だが(でも仮に奇跡的に2点差以上で、既に予選突破が決まっているコロンビアに勝てば、決勝トーナメントは死のD組を、イタリアでもイングランドでもなく、奇跡の1位で勝ち上がったコスタリカ、しかもテストマッチでは日本が勝っているという相性の良さ)、それはやはり実力とメンタル、両方で他のチームに負けている(すなわち全部)ということだと思う。ザックの采配云々より、相手の差を考えれば、これまでの実績というより、今日一番活躍しそうな選手を出して、その選手が限界を超えて頑張って、更に奇跡的にボールが繋がってシュートが決まり、相手は超運悪く、シュートが決まらないという展開くらいしか勝ち目がないのだから、練習したことのないパワープレー、大久保の活用、香川を外したことなど、当然と言えば当然の判断だと思う。要するに、やってきたことが通用しないのだから、なんでもかんでも可能性があること(少なくとも可能性の低いことはやらない)は試してみるしかないくらいに追い込まれているということである。
ワールドカップはサッカーという競技において、「超一流選手が超一流の練習、これまでの試合経験を踏まえて、その日、死に物狂いで人生最高のプレーをみせる大舞台」である。これはサッカーだから我々常人が出来ることではない。しかし我々も何かの超一流選手になってしかるべきである。毎日10時間も仕事をしていれば、仕事で一流になっていなければおかしいはずだ。そしてその一流の集団が、死に物狂いで戦い、人生最高のプレーをみせなければならない。そうすれば世の中のためになり、自分の人生も豊かになっていくはずだ。当社もワールドカップ出場国選手に負けない様に、頑張りたいと思います。

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