上から目線、下から目線
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ビジネスを営むには、業界トレンドや政策を分析したりして「世の中こう変わっている、こう変わらなければならないから、この様な経営を行うべきだ」という「上から目線」と、「私どもが対象にしているお客様はこういう考えでこういう要望を持っていて、当社はそれに応えるためにこいういうことまでやってます」という現場での「下から目線」の両方が必要だと思う。
勉強ができる人は「上から目線」に偏りがちで、自社の売上計画を立てるのに業界規模を推定してそこからシェアを考えて、「100億円市場でまずは5%は取れそうだから目標5億円です」とか言ってしまう。それに対して「世の中の大きなことは分からないけれど、とりあえず昨日来たお客さんはこんな値段でこんなの買っていきました、一日30万円売れるので、月商600万円年間で1億円いける様に工夫を重ねています」というのが「下から目線」での計画だ。
まあどっちもどっちなんだけど、「上から目線」だけではいつまで経っても「総論で正しいけれどどうしても数字がいかない、儲かってない」ということに陥るし、「下から目線」だけでもいつまで経っても「貧乏暇なし」っていうことにもなり得る。大事なのは、「上から目線、下から目線を行ったり来たりすること」で、総論で正しく、戦術でミクロな工夫を重ねる、ミクロの工夫を仕組み化していってスケールメリットを出していくという戦略が必要だ。
抽象的な政策論では人は付いてこないしお客さんもワクワクしない。かと言ってミクロな話しばかりでも先行きどうなるの?って不安を覚えてしまう。「上から目線」と「下から目線」を両方使って、細かくも夢とスケール感のある経営を行っていきたいと思っています。