結果を出さない努力は努力しないより駄目
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もう題通りの話なのでが、仕事においては「結果を出さない努力は何もやらない方がまし」だと思う。
製品開発では「あれも検討しました、これも実験してみました、でも結果として製品にはなっていません」というのはただの経費の無駄遣いで、実験などに要した費用や人件費の分だけマイナス、それならじっと座って貰っていた方がましくらいの話である。ビジネスにおいて製品開発とは、「製品になるギリギリの先端的な技術を盛り込んで売れる商品を作ること」であって、「出来たらいいな」というものを目指して結局実現できない、何の製品も実現しないことではない。それはそれで基礎実験をやればいいのだけど、基礎実験はとりあえず今売る製品を開発してその利益が出ている内に次の技術を検討することであって、今何もないのに努力だけすることではないと思う。
営業活動でも企画でも同じ、「いろいろ努力してやってみましたが結局形になっていません」というのは学校では評価されるが(社会に出れば結果を出してねという意味で)、 ビジネスマンとしては全然駄目である。昔の人はそれを「下手な考え休むに似たり」と言ったのだろうが、「下手な努力、有給取る方がまし」というのがビジネス格言だ。今日可能なベストの売り上げ、利益をあげて、その利益が出ている内に次のことを考えるというのが正しい姿だと思う。
今あるものでベストなものを世の中に出すというのは、今困っている人のためになる。何も提供せずに「今、すごいものを提供するために努力しています」というのは不誠実で、少しでも今より問題解決になるものを提供するのが誠実な姿勢だと思っています。