プランB
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マラソンの話ついでに改めて思ったのだが、本来の計画や作戦(プランA)がうまくいかなかった場合のためのバックアップとして、2つ目の「プランB」を用意(心づもり)しておくことは重要だと思う。
先日の那覇マラソンで言うと僕の場合は、2キロ地点の国際通りで既に汗だく、沿道の応援の方が配る塩を探し始めた時点で、今日は無理せず完走を目的にかつハーフまで行ったら休もうとプランBに切り替えた。実際、5キロで結構しんどかったし、10キロでやっとか、ハーフにたどり着く前に歩きたくなった。2キロくらいごとに身体を冷やすためにカップの水を5、6杯頭からかけ、氷を貰って首筋や脇を冷やし、もちろん水分はこれまでの2、3倍摂取するようにした。
元々の目標の4時間から30分遅く走ろうと決めれば、実は結構いけるものである。ハーフ以降を1分半遅く走って21キロ*1分半=30分だから、当初の5分40秒を7分に落としても良いってことだ。つまり1キロの内、最初の500メートルさえ6分で走れば、残りの500メートルは8分で走ったり歩いたりして良いくらいの話である。
実際の体感で言うと、4時間目指して無理して30キロで力尽きた時のしんどさよりは楽な感じだった。確かにタイムは前者では4時間15分、プランBでは4時間30分少しだから差はある。しかし今回の様な28度を越える夏日では、4時間目指して無理してたら熱中症かなんかでダメージが相当残っただろうと思う(そうですね、武津くん)。一緒に参加した高校の後輩も、3時間30分目指してラップを無理して守って25キロ地点で座り込んでしまった人もいた。さすが体育会、弱音は吐かずに頑張ったんだろうけど、経営者は常にプランBを想定しておかないといけないと思います(というか前の日飲むな?)。
難しいのはプランAで頑張るべきかプランBに切り替えるかの判断だ。これを行うのはリーダーの一番重要な役割だと思う。個々人が勝手にプランBに切り替えたら組織として士気は上がらないし、かと言って一丸となって盲目的に勝ち目のない戦いに突っ込んでいくのも危険である。大切なのは引き際とプランB、しかしそれは先頭に立つリーダーの専権事項だとも思う。そしてリーダーがその判断を正しく行うためには、謙虚にして驕らず、かつ常に土俵の真ん中で相撲を取って、冷静で客観的、かつ私心なく考えよということかと思います。