二兎を追う
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僕が卒業した茨木高校では、「二兎も三兎も追うたくましさ」を謳っている。進学校なので当然皆受験勉強を頑張って難関校に進学するのだが、クラブもやって体育祭・音楽祭などの行事も頑張ろうというのが伝統の様だ。
「二兎(三兎)を追う」大切さは、社会人になってみたらよく分かる。仕事と家庭の両立(と趣味も)、自分がやりたいことと会社でやらねばならないことの折り合い(と統一)、自社が儲かることと社会貢献の両立、知力と体力の両方を鍛えること、自分の内面と他人との付き合い、どんな場面でも「そのことだけをやっていればそれで良い」ということなんかあり得ない。いつも何かと何か、しかも矛盾しかねない両者(やもっと多くのこと)を同時に高い次元で達成することが求められているのだ。
だからたまに「クラブが厳しいから勉強できない、そんなつもりで進学校の茨木高校に進学させたつもりはなかった」とかいう保護者がいると頭の中が「???」となってしまう。他の進学校だったらクラブや行事はそこそこに、1年生から大学受験を目指して勉強一筋で頑張ろう!とか、多少クラブ活動などもやったとしても進学校だということを言い訳にお茶を濁したようなものになってしまうのが常だ。勉強だけやって効率的に大学にだけ行かせたいのなら、そういう進学校に行けば良かったのにとも思う(で、たまにOB会の幹事長としてそう言ってしまって反発される)。進学校で勉強も(どこかの時点で)やりながら、クラブは全国大会に出場、実はピアノも弾けるし英語も不自由ないくらいの人間を目指さないでどうするの?と思ってしまう。
当社も仕事だけやる人間は要らないというか使えない。目の前の仕事は目の前の仕事、完璧にやりながらももっと生産的なやり方がないかを考えながら行う、社会の動きに興味を持つ、少なくとも自分の分野で世界の最先端で何が起こっているかを知る、健康管理に気をつけて年に2回くらいは楽勝でフルマラソンを走れる、海外のお客さんが来社された時も普通に情報交換できるし、英語でプレゼンも出来る、子育てに参加し週末は食事くらいは作れる、ゴミ出しの予定は完璧に把握している、自分の趣味を持っていてその分野はかなり詳しい、会社以外にボランティア活動など社会貢献の方法を持っている、まあ普通これくらいはやってないとダメってことですね。