社長ブログ

社長フィロソフィー日記

大事なのは、問題を見つける力

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大事なのは、問題を「解く力」ではなくて、本当に解くべき問題を「見つける力」である。誤って設定された問題、課題をたくさん早く解くよりは、本当に解くべき問題を正しく見つけ、課題設定をしっかりして、それを時間をかけてでも解決する方がよほど大事である。
目の前に現れる問題、課題が本当に解くべきものとは限らない。根本的なところを解決しないと、その種の問題はいつまで経っても繰り返し現れるものだ。根本的な問題は何なのかを深く掘り下げ、正しい問題をピンポイントで見つけてそれを解くことが重要だと思う。トヨタでは、何故何故を5回繰り返すというのはこの話と繋がる。その現象(トラブル)はなぜ起こったのか、その原因は何故生じたのか、原因の原因はまた何故生じているのか(工程の一部)、その工程の一部はどうして必要なのか、工程の一部は変更、省略できないのか?と根本的なところに立ち戻って、原因の原因のさらにまた原因にまで正しい問題のありかを探っていく手法である。
この「正しい問題を見つける力」というのは、実は経営資源の少ない中小企業の経営戦略のもっとも有効な手段である。
世の中の、または業界のボトルネックとなっている根本原因が何なのかを分かっていて、しかもそれが誰も気づいていない競争の少ない要素、役割であれば、限られた資源をそこに集中することがもっとも効率の良い競争力となる。業界のボトルネックとなっているのは、気づかれていないと同時に、それなりの「理由」がある。手間がかかったり技術的に難しかったり、すぐに収益に結び付かなかったり、様々な理由によって誰も手をつけないことかもしれない。しかしその課題に敢えて取り組むことで、うまく行けばボトルネックが解消されて社会が大きく動く。そしてその動きの中心にいることが出来れば、自然と儲かる仕組みが出来上がる。
当社が取り組んでいる防虫関連企業のネットワーク化にしても、ボトルネックは実は多数の需要、多数の施工業者を効率よく取りまとめるソフトウェアにあったりする。個々の施工業者は零細中小が多いから、個別の仕事自体は丁寧で質が高くても、それを全国一律で、しかも信用力のある形で提供するのは相当なソフトウェア投資が必要だ。これは分かってはいるけれど、なかなかニッチ分野では踏切にくい投資になる。当社は敢えてそれをやることで、逆に言うと他の部分は削ってでも誰もやらない分野に投資することで、大きく物事を動く中心になることを狙っている。言うは簡単だけど、ソフトウェアの開発はコストをかければ良いものが出来る訳でもないので難易度は高い。しかし誰もやらないボトルネックに挑戦することは、実はもっとも効率の良い経営戦略じゃないかとも思う。
こんな調子で当社では、「何が本当の問題なのか?」、「この案件の肝は何なのか?」を常に考えている。と言うことで頭を使わんといかんので、美味しいもの食べたら脳にも栄養回してくださいね。

常に、自問自答する

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また水球の話で恐縮だが、ゲーム中、チームに対してなんの貢献もしていないポジションにいる選手がたまにいる。球技経験がなくて高校に入って初めて水球を始めた選手に多いのだが(すなわち母校の水球部の大半)、攻めている時にシュートを打てる訳でもなく、またディフェンスに備える訳でもない様な中途半端なポジションに「漫然と浮いている」ことがある。
その選手からすると「攻めている局面だからなんとなく前の方にいる、しかし自分は攻めに絡むほど自信はない(体力はない)」ということなのだろうが、それならもう攻めは諦めて相手のカウンターアタックに備えて早めに自軍に帰る方がマシだ。
要するに、選手は常に「自分は今なんの役に立っているのか、より役に立つ方法はないのか?」を常に自問自答しなければならない。直接的に役に立てなくても、チームメイトのカバーをしたり、次の展開に備えて早めに行動を起こしておく、最低でも攻めの時はダッシュ、カウンターが掛からなければすぐ戻るという往復運動くらいは出来るだろう。体力が持たなければ声を出すだけでも良い。水の中では必死で泳いでいる選手は案外周りが見えないから、代わりに指示するだけでも良い。
仕事でも全く同じことだ。周りを見ながら、「自分が今、なんの役に立っているのか」、「会社の成長にとってどういう意味がある活動をこの瞬間行なっているのか」を常に自問自答しなければならない。誰もがスーパー営業マンや優れた開発担当者になる必要はない。会社が進もうとしている方向、世の中が必要としていることにアンテナを張って、では自分はどうすればそれらに対して貢献できるのか、役に立っているのかを考えないといけない。漫然と机に座っている、意味を考えることなくなんとなく決められた仕事をしているというのは、プールで「漫然と浮いている」状態と変わらないのだ。シュートを打てる位置に行くか、他の選手のフォローをするか、情報共有に務めるか、次の展開を読んで早めに行動しておくか、他人に言われなくても「自分の存在意義」を常に意識しておくということだろう。
それにしても今シーズンも、母校のチームは全国大会出場を果たすことが出来なかった。数年前からかなり尽力して強化に励んできたものの、やはりジュニア世代から切磋琢磨している他チームには高校始めでは追いつかなかった(惜しかったけど)。ということで高校で勝とうと思うと小学校、中学校から頑張らないといけない。勉強との両立は難しいけど、それもやってぜひ我が母校で全国を目指して貰いたいと思います。

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