たかが仕事と思うな、人生だと思え
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会社で働くというのは、非常に簡単であると同時に腹落ちすることが難しい行為だと思う。何故なら、そこに「お金」が絡んでいるから。
「何のために働くのか」と問われれば、多くの場合は「生活のための給与を得るため」「より豊かな生活のため」「家族を養うため」という金銭的理由、「他人に認められるため」という承認欲求があるのだとは思う。でも青臭いのかも知れないが、「会社とは何か?」と聞かれれば、僕は「社会への貢献(=他人のためになることを行う)を通して社員が成長でき満足できる、その仕組み」と答えたいと思う(やっとそう思える様になってきた)。
当社はいわゆる成果主義を採っていない。営業成績を上げれば給与(やインセンティブ)が上がる、下がればそれも下がるという「働き」と「お金」が連動することはしない。営業成績(つまり会社の利益)は会社という仕組みが回っていくのに必要な「道具」であるかも知れないが(道具は多い方が良い)、決して目的ではない。特にオーナー企業の中小企業は還元すべき株主が社長であるから、その社長が「会社が安定的に永続的に継続するため以外のお金は要らない」と言えば、社員がどうして利益自体を目的とする必要があるのだろう。きちんと社会から評価されることを効率良くやっていれば「儲かる」ことは当然だから、目的と手段を取り違えずに、事業の目的と意義を正面から実現目指してやっていけば良いと思う。
これは甘い様で厳しい考え方だとも思う。社会にプラスのことをする、そこに「だけど数字は上げているでしょ」という言い訳は通用しない。そして会社の目的の一つは「社員の成長と満足」だから、数字は上げたけど社員が不満足で人間的にも成長しないなら意味はない。一方、社会のためになっているから儲からなくても良い、ということにもならない。何故ならそれでは「社会のため」を永続的に続けることが出来ないから。
とりとめのない話だが、要は「たかが仕事と思うな、人生だと思え」ということである(余計に分からない?)。人生をお金で売るのか、それとも社会や自分の成長と満足のために仕事をするのかっていう話である。今日は盛和塾自主例会で、いつも親しくさせて貰っている中村さんの講演を聴いて、特にこう思いました。