社長ブログ

社長フィロソフィー日記

たかが仕事と思うな、人生だと思え

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会社で働くというのは、非常に簡単であると同時に腹落ちすることが難しい行為だと思う。何故なら、そこに「お金」が絡んでいるから。
「何のために働くのか」と問われれば、多くの場合は「生活のための給与を得るため」「より豊かな生活のため」「家族を養うため」という金銭的理由、「他人に認められるため」という承認欲求があるのだとは思う。でも青臭いのかも知れないが、「会社とは何か?」と聞かれれば、僕は「社会への貢献(=他人のためになることを行う)を通して社員が成長でき満足できる、その仕組み」と答えたいと思う(やっとそう思える様になってきた)。
当社はいわゆる成果主義を採っていない。営業成績を上げれば給与(やインセンティブ)が上がる、下がればそれも下がるという「働き」と「お金」が連動することはしない。営業成績(つまり会社の利益)は会社という仕組みが回っていくのに必要な「道具」であるかも知れないが(道具は多い方が良い)、決して目的ではない。特にオーナー企業の中小企業は還元すべき株主が社長であるから、その社長が「会社が安定的に永続的に継続するため以外のお金は要らない」と言えば、社員がどうして利益自体を目的とする必要があるのだろう。きちんと社会から評価されることを効率良くやっていれば「儲かる」ことは当然だから、目的と手段を取り違えずに、事業の目的と意義を正面から実現目指してやっていけば良いと思う。
これは甘い様で厳しい考え方だとも思う。社会にプラスのことをする、そこに「だけど数字は上げているでしょ」という言い訳は通用しない。そして会社の目的の一つは「社員の成長と満足」だから、数字は上げたけど社員が不満足で人間的にも成長しないなら意味はない。一方、社会のためになっているから儲からなくても良い、ということにもならない。何故ならそれでは「社会のため」を永続的に続けることが出来ないから。
とりとめのない話だが、要は「たかが仕事と思うな、人生だと思え」ということである(余計に分からない?)。人生をお金で売るのか、それとも社会や自分の成長と満足のために仕事をするのかっていう話である。今日は盛和塾自主例会で、いつも親しくさせて貰っている中村さんの講演を聴いて、特にこう思いました。

フィリピン出張!

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久しぶりの海外出張となるが、僕が副理事長を務めるボランティア団体(​日本国際民間協力会​)の案件で、フィリピンに行ってきた。たった4泊5日で、事業地候補のレイテ島(第二次世界大戦の激戦地)とマニラを訪問し、まだ不十分だけど大体の枠組みを作ってきた。
当会では、2013年11月にフィリピンを襲ったハイエン台風(現地では「ヨランダ」と呼ばれている)の後の緊急復興支援を2014年、2015年と行っており、その後のプロジェクトとして縁が出来たレイテ島で何かやろうということだ。結論として、最近世界的にも需要が高まっていて、フィリピン政府も注力しているカカオ栽培が良いのではないかということになった。助成金をこれから申請するJICA(国際協力事業団)のマニラ事務所(担当者は4名とも女性だった)、何か研究でも良いから一緒にやって頂きたいアジア開発銀行のチーフエコノミスト(日本人で、局長クラスのかなり偉い人だが、たまたま友人の友人で紹介して貰った)、現地で電話アポを取ったフィリピン農業局の担当者、そしてもちろん現地(レイテ島)の農民組合、農地、地元有力者などと実質三日間の間に立て続けに訪問、打ち合わせを行った。
カカオはなかなか面白い作物で、苗を植えてから3年目くらいで実がなる。なった実を割ると大きなタネが出てきて、これを一週間ほど発酵させ、天日で干す。それをローストして砕いて、、、、途中は端折るが、チョコレートとなる。今回のプロジェクトでは天日で干した豆のところまでを考えていて、そこからチョコレートメーカーに販売しようとしている。
途上国ではまず、主体者となる農民組合がしっかりしていない。見よう見まねで目の前のことしか出来ない、リスクを取れない、なるべく努力したくない、結果として品質管理がうまくいかない、僻地では輸送費も結構掛かる、また台風が来ればほとんど被害を受けてしまうなど、障害になることだだらけだ。しかも最初は少量生産にならざる得ないから、カカオだとガーナとか隣のインドネシアなどの大量生産国に供給量も価格でも負けてしまうのが現実だ。
この秋くらいの補助金がうまく採択されれば、その頃からカカオプロジェクトを始めることが出来る。既に当社でもこの会の活動で出来た​ヨルダン産有機オリーブオイル​を日本に輸入して販売しているけれど、数年経ってチョコレートを加えられたら良いと思う。
まあこんな感じでゴールデンウィーク前半は終了、で後半は、水球普及活動に注力することにしよう。

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