社長ブログ

社長フィロソフィー日記

最後の5メートル

カテゴリー: カテゴリ未分類

どこで読んだか聞いたか忘れたけど、あるベテラン野球選手の話しがあった。練習の時に100メートルをダッシュするのだが、やはり若い選手には負けてしまう。しかしそのベテラン選手は焦る事もなく、実際にシーズンに入ると若手選手よりも良い成績を残す。
ベテラン選手が言う。「確かに100メートルダッシュでは負ける。しかし本当は負けていないんだ。彼らは100メートルダッシュの時に90メートルで力を抜く。最後の10メートルは流しているんだ。俺は最後の10メートルも全力で走っている。この10メートルの努力の差がシーズンでの成績の差になって現れているんだ。」
確かに。最後まで手を抜かない、しんどくなった時にどれだけ最後の力を振り絞れるか、練習の時も本気で全力を尽くせるか、こういうことってスポーツに限らずなんでも大事な事だ。練習を見ていれば大体その選手やチームの実力が分かる。細部まで最後の瞬間まで必死でやっているチームは強い、練習だからと言って本番ではやらない様な手抜きをやっている選手、チームは本番で最高のパフォーマンスを発揮出来る訳はない。
会社も、そこで働いているビジネスマンも同じことだ。製品開発は最後の詰めが大事、営業はクロージングが大事、事務は些細なミスもないように、新規事業はとことん挫けずに突き詰めないと何も得られない。
さて当社もこの時期はめちゃくちゃ忙しい(いつも?)。最後の10メートルも手を抜かず、頑張っていきたいと思います。

ポセイドンジャパン敗退

カテゴリー: カテゴリ未分類

ポセイドンジャパン、すなわち水球の日本代表がオリンピック予選に敗退してしまった。今回の代表チームは海外の強豪チームで活躍する選手がいる過去最強だったと思うが、それでもアジアの壁を破ることは出来なかった。
キャプテンの青柳選手は、京都の強豪鳥羽高校の出身である。僕も母校の水球部の応援のためにインターハイ近畿予選を観戦したことがあるが、その時も青柳選手は超別格のスーパースターだった。高校では勿論インターハイ優勝、国体優勝、そして大学一年生で全日本に選ばれる。この青柳選手の他にもすごい選手がいるのだが、それでもカザフスタンに4-6、中国にも6-7で惜敗してしまった。
改めて思ったのだが、スポーツでも何でも一人では、一チームでは強くなれないということ。常に自分より上のライバルと死闘を繰り広げ、限界のところでスーパープレーを出せることが本当の実力だ。自分よりも弱い相手にいくら良いシュートを打っても関係ない。実際の試合、しかもオリンピックがかかる土壇場では、相手も死ぬ気でやってくる。死ぬ気の相手から決定的なゴールを奪うには、普段から「死ぬ気の相手」と戦っていなければならない。
そのチームが強いか弱いかは練習を見れば分かる。何か重要なことがかかっている場面で、死ぬ気で実力以上を発揮しなければならない場面でやるような緊張感を持って練習しているか、それとも練習だから、相手が下級生だから格下だからと言って相手に合わせてダラダラとやっているかどうか。普段からやっていないことを、あの緊迫した重要な場面で出来るはずはないのは当たり前と言えば当たり前だ。
とするとやはりライバル、しかも自分より上のライバルと日頃から切磋琢磨していないと、何事も上達しないことが分かる。経営もそう、これでもういいやと思ったら進歩はそこまで、小さい業界でそれなりの地位を築いたからもういいやと満足してしまえばもうそこまで、より厳しい市場へ、より競争の激しい市場で勝てる実力は決してつかないことは自明である。
これは結局何を目指すのかということにも関わってくるが、少なくとも当社はもっともっと進歩していきたいと思っている。そうすると今の仕事の仕方で良いのか、週一回くらい徹夜しなくて良いのか、今日出来ることを明日に回して良いのか、とことんまで話を詰めなくても良いのか、すべてが「本番でスーパープレーが出せるか」に繋がってくる。
さてまた明日から月曜日、ストイックに頑張っていこうと思います。

PAGE TOP