同じ原則で考える
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最近は会社経営の他にも、ボランティア団体で東北支援をかなりやったり、その一環で食品まで作り始めたり、プライベートでも母校の水球部を支援してジュニアチームをやり始めたりで、まあ忙しい日々である。それに加えてマラソンに参加するために暇があったら走りにいったりもしている。
でも自分の中では忙しくもなんともなく、いろんな活動をやっているだけではある。興味のあることを続けていくと、どうしても想像力、創造力が働いてしまうというか、事態はひょんな展開を見せる。で、このように多岐に渡る活動に繋がるのだが、その際大事なことは、
「同じ原則で考える」ことだと思う。
子供を相手にしていると、「卑怯な真似をしてはいけない」、「人を欺いたり迷惑をかけてはいけない」、「他人のためになることを考えろ」と偉そうなことを言う。それがビジネスになっると途端に、如何にライバルを欺き、また碌なサービスも提供していないのに顧客からなるべく高い利潤を得ようとしたり、自社だけにメリットのあることを無理やり押し付けようとしてしまう人もいる。
会社ではいい人なのに、家に帰ると愛想の悪い横暴な夫、父親、母親だったり。ボランティアでやっているから全てが許されると、通常は守っているビジネスのマナーを守れなかったり、逆にボランティアだからと、日頃はシビアな計算をしているのに、急にコストパフォーマンスを考えなくなったり。
こういうことって往々にして、「その場その場で違う原則を適用している」からだと思う。僕は最近ボランティアの世界とビジネスの世界を行ったり来たりしているが、どちらの世界も同じ原則で考えている。
誰のために働くか、「顧客」をしっかり定義しよう。そうしないと折角やっていることがそもそも意味が無い。貧しい人に貢献したいのに、贅沢品を富裕層に売っても仕方ない(当たり前だ)。顧客の定義はとても重要だ。その顧客に貢献することは社会正義に適っていて、自分の人生の目標にしても良いと信じられることが大切だ。大義名分が必要ということ。
目標が決まったら、自分(自社)がやってアドバンテージがある方法で貢献しよう。これは方法論だけど、泳ぐのが苦手な人が島まで泳いでいくことはできない。島に行くなら泳ぐのではなく、船でも飛行機でもハンググライダーでもいい。自分が得意で他人は出来なくて、そしてメリットが活かせる(代替案より優れている)手法を選んだほうが良い。
しかも継続的に発展するには、スケーラビリティーのある(拡張可能な)ものでなければならない。苦労すれば10出来ることが頑張ってもやはり10しか出来ないのであれば発展性はない。最初は10かも知れないけれど、100にも1000にも10000にも拡張可能な良いプロジェクトでないと最初の苦労が報われない。
そしてやはりコストパフォーマンスに優れたものでないといけない。コストが高くてもやるのは趣味の世界で、多くの人達に参加してもらい、上記の拡張発展を遂げるには金銭的にも手間的にもコストパフォーマンスが良くないと駄目なのだ。
大義名分があり、独自の強みが活かせ、拡張可能で、コストパフォーマンスにも優れているかを確認する。それはボランティアであろうとビジネスであろうと、同じ事だと思う。