社長ブログ

社長フィロソフィー日記

小さく考え、大きく発展させる

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事業と言うのは、身の回りのこと、今日明日のこと、目の前の顧客(候補)のニーズを満たすことを独創的なアイデアで解決し、それを如何に大きく発展させられるかに掛かっていると思う。

「小さく考える」ことは必要で、どうやったら目の前の小さなニーズを満たせるかを考えて、そしてそのワンアクションの採算を取る方法を考える。どんなことにも工夫が可能で、100円ではなく80円、80円ではなくて60円で実現出来る方法を考え出す。ビジネス構築において案外出来ていないのがこの「小さく考えて採算を合わす」ということで、一つ一つの活動で採算が取れていたら、幾らそれが積み重なってもトータルで赤字になるはずがない。

そして同時にビジネス発展のためには、大きく考えることが必要だ。100人の顧客ではなく、1万人の顧客を満足させるにはどうするか。それが100万人の顧客に到達出来れば、世の中の仕組みを少しだけでも変えることが出来るかもしれない。そして100万人のニーズを満たす仕組みを考えることは、振り出しに戻って最初の一人をとても満足させることにも繋がるのだと思う。

経営者は経験を積むと、その業界の「常識」に染まってしまって段々と考えが小さくなってくる。その業界で地位を築いたからいいじゃないか、会社もそれなりに儲かっているし、社員もそれなりに満足しているし、このままでいいんじゃないのと思ってしまうことが多い。

でもやはり僕は小さく考え、そして同時に大きく発展させることにチャレンジしたいと思う。僕でなくても今の当社くらいの発展は出来たと思うし、もっともっとやらないと自分がやる意味もないと思うし。

そうやって地道に小さなことに取り組み、匍匐前進の様な感じだけど、着実に世の中を変える仕組みも考えています。

希望はしっかり伝える

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ロンドンの大道芸人は、芸のレベルもとても高いのだけど、多くの人を集めるプロたちは、チップを集めることもプロである。

持ち芸を披露し、観客も参加させて徐々に盛り上げる。そしてパフォーマンスの終点を予告していく。「最後はハイライトとしてこれをやりますよ」と予告しながら観客の期待を煽っていく。

そしてうまいのは、そのハイライトの直前に一席ぶつのだ。「私はこれを生活をしているプロなんです。楽しんで貰えたなら、必ずチップを置いていってください。この間アメリカで同じ様に芸を披露したら、終わったと思ったらチップを払わずに立ち去る人が多くいて悲しかったです。ここはロンドン、皆さんはそんなことはないでしょうね。皆さん恥ずかしがらずに、正直に幾らでも良いのでチップを置いていってくださると大変嬉しいです。」 

で、最後の大芸を披露する。そうすると殆どの人が帽子にチップを入れにいく。楽しんだからチップを払うのが正直者がすることだという「世論」をしっかり作る。これによっておそらく100人以上が幾ばくかのコインを入れる。一人100円でも、1万円程の収入になる。

こういうのを見ていると、大事なのは提供するサービスの質もさることながら、その「対価」をしっかり伝えることだと思う。人は悪気はなくても、対価を具体的に要求されないと「そんなものか」と思って払わないものだ。親切にしてもらってそれを「お金で返す」ということに対して恥ずかしさもあるのかも知れないし、「知らない振りをする」面もあるのかも知れない。

仕事でも同じことである。企業として活動している以上、顧客に対するサービスは常に何らかの対価を伴わなければ継続出来ない。言ってしまっては身も蓋もないかも知れないが、顧客に親切にするのは、すぐにではないにせよその顧客から得られる収益を期待するからだ。

 だけど顧客はすぐにそれに対して対価、注文をくれるわけではない。だから少なくとも営業担当者ははっきりと、「このサービスを提供させて貰いたいと思います。でもサービスを提供したら、具体的に注文を頂けると大変有り難いと思います。私は売上を上げることで会社から給与を貰っています。注文を貰えないと私のサービスは継続しないのです。」とはっきりと分かって貰わないといけない。

営業担当は「人が良い」だけでは通用しない。しっかりとこちらの要望も伝え、でも十分メリットを感じて貰って具体的に数字も上げていく担当者でなければならないと思う。

大道芸人からも経営は学べる。いつも好奇心を持って、学んだことを経営に活かしていきたいと思います。 

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