社長ブログ

社長フィロソフィー日記

残高ビジネス

カテゴリー: カテゴリ未分類

残高を積み上げる様なビジネスモデルにしていかねばならないといつも考えている。
いつもフローで仕事をしていて、今やっている仕事は今の売上のためというビジネスモデルはとてもしんどい。普通の商売は殆どそうだと思うけれど、毎回新規のお客さんを相手にして、毎回働いた分だけ収益が上がるモデルは残高が積み上がらないビジネスだ。3ヶ月先の売上、収益が現時点で殆ど予想出来ない、というか今何もしなければ必ず半年先には売上はゼロになるというビジネスモデルは正直、とてもしんどいと思う。
逆に残高ビジネスモデルはやりがいがある。今取り組んでいるのは「仕組み作り」であって、一旦仕組みが出来上がるとある期間、継続的に収益が上がるとなれば、当面しんどくても後が楽だ。毎年毎年「仕組み作り」を続けて、仕組みの上に仕組みが重なっていくとどんどん残高が貯まってくる。そうすると毎年毎年、同じ(仕組みづくりのための)努力を重ねれば、毎年毎年増収増益になるということだ。
典型的なのが銀行業で、規制で守られて過去の蓄積で大きな貸し出し残高を持っている。例えば行員1万人位でも80兆円くらいの運用残高があるから、1%の運用益(実際は政策的に預金金利0だからもっと稼げる)で8000億円の収益が上がる。つまり一人当たり粗利が1億円近い。これは今在籍している1万人が毎年1億円分の粗利を稼ぐ程優秀なのではなくて、過去数十年の蓄積、それと(これが大きいが)80兆円も運用させてもらえる信用力、というか金融行政による規制の恩恵である。僕も昔銀行員だったけど、土日にこちらの都合で休んでおいて(返したくても返せない。銀行休みだから)、その分の利子もしっかり取るってのが驚きだったし、いい商売だなあと思ったものだ。
まあ銀行を羨ましがっても仕方ない。僕らも「残高ビジネス」を心がけないといけない。残高ビジネスとは、一旦導入してもらえれば継続的に購入してもらえる消耗品的商品、サービス、一回目は大変だが(営業コストが高い)、二回目以降は大幅に提供コストを低く出来るもの(事務的に請けれる、ノウハウが確立するので誰でも対応出来る)、そして毎日の仕事は残高を生む仕組みづくりに注力出来れば良いと思う。
残高を生むのは実は信用だったりする訳だから、これは日頃の心がけが大切だ。残高ビジネスの欠点は、残高が傷むと幾らフローコストを切り詰めても駄目なところ。だから上述の銀行はバブル崩壊後まだ回復していないし、累損を解消していないから今まで法人税すら払って来なかった。
仕組みが出来れば出来たで油断せず、やはり毎日信用残高を積み上げる様にがんばっていきたいと思います。

練習の目的

カテゴリー: カテゴリ未分類

 最近、母校の水球部強化のため、まずは入学前の部員候補生を集めないといけないと考えてジュニアチームを作った。本来、有望な中学生を募集しようとしているが、何故かまだ、僕と監督の子供、その友人の小学生三名だけである。

まあそれはさておき、と言う訳で最近毎週母校のプールに通っている。自ずと高校現役チームの練習を観ることになるのだが、今日も横目で見て少しアドバイスなどしてあげた。

今日おかしいなと感じたのは、競泳の練習である。水球部だから競泳は、水球の練習の一環として位置づけられる。勿論、インターハイ、国体を目指すチームだから、競泳も結構な量を泳ぎ込む。

コースロープを張って、ひたすら400メートルとかを何本もこなすのだが、その横でうちのジュニア達がボールの練習をしている。ボールが何度もそれてコースの中に飛び込む。しかもボールを取りに行くから尚更「邪魔」である。競泳の練習を見ているマネージャーが(先輩の僕には何も言えず)迷惑そうに見ていたので、遠慮して子供達を他の場所に移した。

でも考えてみると、本当に「邪魔」なのか、疑問に感じて来た。競泳は水球の練習の一環である。水球は相手チームと争って、時には引っ張り合い、蹴り合いながら泳いでいかねばならない。だからそもそもコースロープを張って、波がなるべく来ない様に自分の殻に閉じこもって黙々と泳ぐのが間違っている。いや、間違っていると言うか、そんな場面は水球の試合にはない。

だから本当に「水球の試合に勝つための練習」なら、コースロープは張らず、10人とか20人が、ごちゃごちゃになって、しかもボールや子供達の障害物を避けながら、でも400メートルとかを速いタイムで泳がなければならないのだ。

世の中でもこういうことはよくある。目的は顧客満足度であったり、収益を上げることなのに、目の前のことをきちんとやることだけに忙殺されることがある。「目の前のこと」はあくまで手段であり、練習であるから、常にそれは「本当の目的」に役に立つものでなければならない。

お客さんのところに通うことが目的ではない。通わなくても顧客満足度が上がって、売上、収益が上がるならその手段を取るべきだ。通っていることが偉い訳でもない。努力は大切だが、先輩や他社がやっていることをそのまま踏襲して自分たちもやる必要はない。目的を見失わず、目の前のルーティーンが「本当に試合で役に立つか」を考えるべきである。

来週また母校に行ったら、精一杯高校生の練習を邪魔させようかなと思う。小学生に邪魔される様な選手は、試合では全然通用しないだろうから。決して、自分の子供だけに甘い、「モンスターペアレント」ではないです。 

PAGE TOP