社長ブログ

社長フィロソフィー日記

三人寄れば、文殊の知恵

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「三人寄れば文殊の知恵」とは、組織の意思決定においても絶妙なことわざだと思う。

一人で決めれば独断で全体像を失ってしまうこともあるし、二人でも足りない。でも多数になればなるほど焦点がぼやけて来て、全然ピンと来ない、やらない方が良い様な施策が出て来てしまう。

三人と言うと企業だと担当者が二人いて、二人で相談しながら案を練っていく。それを決定権者も入れて更に練っていって、実行プランに落としていく。

ここで大事なのは、この三人のベクトルが合っていることだ。社会は色んな価値観の人が存在することが民主主義だけども、会社は単一のカルチャーでどーんと進んでいかねばならない。三人の進む方向性が同じなら、三人の知恵が強化、加速された形で結集されていく。

これが三人以上の人が、そしてベクトルが合っていなかったらどうなるだろう。議論は続き、一向に実行に移されない。「一言、言いたいだけの人」が絡んでくると、進む話も進まなくなる。プロジェクトを思いついた熱は段々冷めていき、結局やるのかやらないのか分からない様な感じになって、物事は立ち消えていく。もしくは三つを足して三で割った様な案で落ち着き、エッジが効いていないから競争力もなくなってしまう。 

「三人寄れば文殊の知恵」、昔の人は良いこと言ってますね。 

世界観、情熱、演出 (2)

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東北支援活動をしていて様々な人に会ったりして、本当に勉強になる。昨日はひょんなことで現代美術の分野で活躍する方に会えた。

曰く、現代美術で重要なのは、どういうメッセージを作品に込め、それを伝えるのかということです。 その作品の背景にあるストーリーが大切である。社会の変化に対して人間がどう対応するのか、大きな社会的問題に対してどう考えるのか、社会的な問題意識を一貫して持ち、それをあらゆる形の作品にして訴えるのが現代芸術である。

どういう(自分よがりでない)世界観を作品に表すのか、そして自分から溢れ出るエネルギーをどう演出するのかということが大切だ。つまり、キーワードは、「普遍的な世界観」、「溢れ出る情熱」、「作品演出」である。

この人は芸術について語っていたのだけど、僕には(勿論)ビジネスの世界でも全く同じだなあと感嘆しながら聞いていた。

(1)社会問題を解決しようとする、多くの人に共感される商品、サービスコンセプトを打ち出す。大義名分を明確にする。フィロソフィー。 

(2)圧倒的なエネルギー、努力を注ぎ込む。

(3)商品、サービスの提案の仕方を工夫する。 

そしてこの人は勿論、「才能」の重要性も語っていたから、まさしくこれは

能力×努力×考え方

という稲盛さんの方程式に通ずるところがある。 

うーん、勉強になるなあ。日頃のビジネスとは全く異なる活動に時間の9割方使っているが、それはそれで学びがあってビジネスにも活かされると思う。こちらをやればもう一方が立たずというものではない。結局話は繋がっていて、どこかで役に立つ日がやってくる。

さて来週もますます忙しい。充実した毎日を送らせてもらっています。 

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