社長ブログ

社長フィロソフィー日記

俺は頑張っているんだ!

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今回の東日本震災被災地支援を通じて、たまに(特に行政の人から)聞く台詞がある。「行政も精一杯頑張っているんだ、出来ることを必死でやっている!」というものである。 

はっきり言って、その人が頑張っているとか頑張っていないとかは関係がない。被災地の住民がどういう状況にあるか、その改善のために何をしないといけないかが問題であって、支援に当たる担当者たちがどう忙しくて必死なのかは関係がない。

いや、必死で頑張っているのは分かるけど、その個人的限界と世の中のニーズとを混同しないで欲しいと思う。自分が無理なら言うべきことは「俺は必死で頑張っている」ではなくて、「私は限界だから次のこの人に話をしてください、私自身の限界は単なる個人的限界であって、それが支援のボトルネックになってはいけない」と言うのが本当だと思う。

仕事も全く同じで、担当者が限界まで頑張っているというのは会社としては言い訳にならない。特定の担当者が限界ならその次、その次の担当者も限界になればまたその次、誰もいなくなったら増員もしていくというのが「市場ニーズに応える」ということだと思う。別に担当者にもっと頑張れ(もしくはサボっていると責めている)ということではなくて、限界なら限界で単に別の人に振ってくれたら良いのになあと思う。

支援活動にコミットして社員の人たちも良い経験が出来ていると思います。成長してくれるかな。 

ニーズに応える

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 今日から当社の堀上くん、建築士の方と頼りになる当社顧客が東北に入った。明日から早速案件が待っているけれど、意識を切り替えて頑張ってもらわないといけない。
 
仕事の進め方として、「こういうニーズがあるからこんな仕事をしてください」という指示がある訳ではない。混乱した被災地の場合、「こういうニーズ」というのが優先順位や整理された形である訳ではない。特に人手が足りないボランティア団体の場合は目の前の業務に追われて「本当のニーズ」や「建設的な提案、実行」 を堀り起こす余裕もない。
 
だからそう言う時は「自分の足で歩き、目で判断すること」 が大切だ。「ニーズが分かっていて必要な専門家を派遣する」のではなくて、「専門家を派遣すればニーズを掘り起こしてくれる」ことを期待しているのだ。
 
だからじっと遠くにいてお声がかかるのを待っていてはいけない。自分に現地に必要な能力があると信じるなら、まずは現地に行って自分で「本当のニーズ」を発掘し、提案、実行しなければならない。
 
実はこれは普段の仕事と同じことだ。待っていては誰も仕事なんか与えてくれない。「能力がある人は自分で仕事を創り出すもの」だから、仕事がない、重要な仕事が回って来ないとぼやいている人はすなわち「能力がない」ということだ。他人がするべき仕事を考える程、皆、暇ではない。
 
さて、今回の被災地支援は皆どんな結果を残してくれるかな。稲盛さんは優秀な経営者を見抜くには、屋台でうどんを売らせるとすぐに分かると言っていた。同じうどんを売るのでも材料の仕入れ、店を出す場所、時間、値付けなど、人それぞれの才覚で決められ、そして結果が大きく違うからである。同じ被災地支援という課題で何処まで結果を出すか、皆さん、精一杯頑張ってくださいね。プレッシャー? 
 
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