やってる人を批判しない。
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震災に関する報道やそれに対するコメントを見ていると、人間には二種類あることが分かる。「やっている人、それを支持する人」と「やっていない人、やっている人を非難する人」である。
菅首相だって東京電力の人だって、一生懸命災害対策のために寝ずに働いている。勿論その立場にあったり、責任がある企業の人だから当然なのだが、でも同じ人間が必死で職務を遂行しようとしている。行政の人もそう、NGOの人もそう、被災地から離れていても節電などで協力している人も「やっている人」である。自分で何も出来なくても、わずかな募金でもそれは「やっている人、それを支持する人」である。
反面、「やり方がまずい、政府、東電はけしからん」とこの最中に批判する人たちもいる。こういう人たち限って「では彼らに替わって出来るのか」と問われれば「俺はそんな責任はないし」と逃げる様な人たちである。批判はいつでも出来る、事が全て終わってから総括の意味で批判して次に備えることは建設的かもしれない。しかし「最中」に他人を批判している精神的エネルギーがあるなら、自分が少しでも「やる側」に回って欲しい。Youtubeを見ていたら、たけしが政府の対応、蓮舫大臣の格好まで非難していた。それは老人のぼやきにしか聞こえない。能力は不足しているかもしれないけど、少しでもやっている人を批判する位なら、自分がやれよと言いたくなる。
企業でも同じである。企業活動では少しでもやっている人が偉い。何もトライせずにぼやいてばかりいる企業は必ず衰退するし、業績悪化を環境のせいにする企業風土があれば、チャンスがあっても伸びることはない。全て原因は自分、他のせいにしたり、頑張っている人を批判するのは良くないと思う。
こういう時こそ、どうやって自分が「やる側」に回るか、これが課題だ。これまでの生き方、これまでの企業活動のあり方を見直して、世の中の役に立つ存在でありたいと思います。