前原外相辞任
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焼き肉屋の地元のおばちゃんから年間5万円貰ったからと言って、外務大臣を辞任しないといけないとは驚きだ。「それによって私の外交方針、政治的意見が影響されたことはない」とは当たり前の言い訳だと思うが、それさえも大事件にしてしまう今の日本の風潮にも驚いてしまう。
この国でリーダーになるのは大変な様で、自分のことは棚に上げて他人のミスに非寛容な文化は挑戦する意欲を奪い、結局「何もしない」のが一番平穏で安全ということになってしまう。会社や組織がが駄目になる典型的な事例で、向こう傷を恐れて新しいことはなにも出来なくなる。法令違反をしても良いとは思わないけれど、良心に従って正しい行動に不都合があったら、事実を理解してルールに従い、謝罪すれば良いのだと思う。
全然話は違うかもしれないけど駄目な会社の典型は、会議中に提案内容そのものよりも誤字脱字を指摘する参加者がいることだ。また全体や物事の方向性を理解せず、評論家の様に自社の都合だけ、自分の都合だけ、でお前はどうするのだと言いたくなる人は当社には要らない。
但し、前原外相が外相の地位にふさわしかったかどうかは別問題である。非合法手段も含めた外交の権謀術数の中で彼がトラップに陥らずに任を務められたかどうか。その意味で今回の辞任は、法令違反のためではなく、たかが野党議員のチクリにさえ耐えられず脇も甘かった「能力不足のための辞任」と理解したい。 その意味では小沢さんくらい打たれ強い人が、毒には毒をということで中国大使、ロシア大使くらいになったら良いかもしれない。