社長ブログ

社長フィロソフィー日記

騒ぎ過ぎ。

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最近京大入試での携帯電話を使ったカンニング(巷では、ソーシャルカンニングと呼ばれているらしい。確かに。)がメディアを賑わしている。単なるカンニングなんて何処でもあるだろうし、いい大学に入ったからと言って将来が保証される訳でもない自己満足だから(社会では実力がなければクビ)大した話だとは思わないのに、新幹線のニュース速報にも流れている始末だ(それで思い出した)。
それと相撲。これも相撲の取り組みが総て真剣勝負だと思っていた人は少ないだろう。相撲はかなり特殊なスポーツで、歌舞伎や能に近い文化的な伝統技能だ。文化的=勝つだけでは駄目、勝てば良いってものではないと認識されている時点で純粋格闘技でもなく、「概ね真剣」に文化を守るって程度だと多くの人が思っていると思う。警察も警察で、賭博事件に絡んで八百長情報を公表したのだが、これも趣旨がよく分からん。グレーな部分をあからさまに公表すれば世間だって「そりゃいけない」と反応するしかないではないか。それによって曖昧さが許容されなくなってそもそも相撲という文化が崩壊の危機にある。
企業のコンプライアンスも同じ。コンプライアンス重視が行き過ぎると本来の企業活力が失われることも多いと思う。「世の中に絶対大丈夫」ってことはないから、「絶対」の部分を追求して行くと何も出来ない状態に陥る。
駄目なものは駄目だけど、そんな白黒つけてどうするのってことまで追求して、本当にエネルギーを注がないといけない「新しいことの創造」、「訳の分からない未来への投資」、「やってみないと分からないことへの挑戦」などが出来なくなるってのも本末転倒だ。もっと言えば世界には混沌として解決すべきことが沢山あって(中東での民主化とか)、「京大でのカンニング」なんてどうでもいいと思うのだけど、どうだろうか。因みに京大は僕の母校だけど、「いい加減さ」が売りなのにこれで管理が厳しくなるのも残念なことです。

後はお金を出すだけ。

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会社経営において、お金が足らないことが主要な問題になっていることはむしろ少ないと思う。万年赤字会社ならともかく、少しでも黒字を出しているまともな会社なら経営自体は十分回っているはずだから、お金がなくて何も出来ないってことは多分ない。

それよりも「上司の物わかりが悪い」、「部下が働かない」、「企画が通らない」、「本社の意向に逆らえない」、「情報が共有されていない」、「意思決定が遅い」などの組織上の問題を抱えるところの方が多いだろう。それに知恵を出す会社カルチャーがないことが問題かもしれない。

逆に言うと、課題というか決断しないといけないのは「それにそれだけのお金を使うかどうか」ということだけ、他のことは総てうまくいっている状況というのはとても楽だ。情報は共有され、知恵が出され、皆が一致団結して素早く動ける状態で、後は100万円とか1000万円とか、必要なお金を支出するか否かだけを判断しないといけないというのであれば、経営者は自社のバランスシートの状況、またそれが方向性にあっているかだけを考慮して素早く決断を下せば良い。だからこういう会社はとても素早い。

当社もだんだん素早くなってきていて、「後はお金を出すだけ」状態の案件がいくつも走っている。成果が見えるのも早いし、こうやってビジネス展開が加速していくのって気持ち良いものですね。 

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