税金
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なんでも今の国家財政は、収入が41兆円、支出が71兆円で差額は国債を発行したり返したりで調整しているらしい。要するに税金を払う額以上に、国家による助けを必要としている額が大きいということだ。
個人としては所得税を払う一方、会社としてはもちろん法人税を払っている。いつも不公平だと思うのだけど、実は法人税を払っている会社は全体の3割しかいない。法人税は企業の利益に対して課税されるから、赤字会社は税金を払わなくて良い。しかも一時的にも赤字を出せば、その赤字は数年に渡って利益と相殺出来てしまう。近年巨額の黒字を出している銀行がこの10数年法人税を納めていないのはこのためだ。
問題は赤字会社だって公共インフラ、つまり道路や国が整備した制度を使っていることだ。しかも黒字化に死に物狂いで努力しているならともかく、赤字企業の社用車は相変わらず高級車だし、いやむしろ税金を払うくらいならと接待や無駄金を使っている会社だって沢山ある。
結局必死で稼ぎ、必死で経費を切り詰めて利益を出す3割の企業が法人税を負担することになる。ほんと、不公平。当社だって税金を払いながら経営しているけれど、それほど税金を払っていない競合企業と比べれても税引き後では折角広げた差が縮まってしまう。本当は消費税や一時話題になった外形課税(企業の支出に対して課税)も併用しないととてもバランスを欠く。赤字企業の経営者は公共道路の端を歩けと言いたくもなる。
とは言いながら、毎年無事に法人税を支払わせていただくのは幸福なことだ。そして結局税引き後でしか内部留保は貯まらないから、あまり文句言わずにせっせと働かせて貰います(十分文句、言ってるか)。